死霊館 エンフィールド事件 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

死霊館 エンフィールド事件

51点

2020年8月現在までに7本が公開され、今後少なくとも3本が公開予定というホラーシリーズ『死霊館』の、これは2作目にあたる。
とは言っても話は独立しているので、他の作品はひとまず見なくてもそれほど問題はない。イギリスで実際に起きた有名なポルターガイスト事件を、心霊研究家のウォーレン夫妻が調査する展開。
内容は前作『死霊館』と大して変わらない。舞台は一軒家で、物が飛び皿が割れ大きい音でドアが閉まる心霊現象がやたらと乱発し、不気味な悪魔の姿がサブリミナル効果でチラリチラリと見せられる演出。ただそこはワンパターンなので、前作を見た人はまたか、と飽きる人が多いかも。

今回は衝撃映像がちと抑え目になった印象だが、物語が進む上で、悪魔が調査団を騙す仕掛けが加えられており、終盤の軽いミスリードが上手い起伏を作っている。そこら辺の捻りが見どころかな。

でも結局は全作同様、可愛い娘たちのビジュアルが映画の重要な要素になってるんだよなぁ。じゃあ例えば子供が全員男の子だったとしたら・・・誰もこの映画見てないんじゃないか勘繰ってみたり(笑)

全体的なクオリティは間違いなく高い。ただこの限られた題材で7本はさすがに作り過ぎで、このままズルズル続けても新しいアイデアはこれ以上出ない気がする。

監督:ジェームズ・ワン
出演:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、フランセス・オコナー、マディソン・ウルフ、フランカ・ポテンテ、ローレン・エスポジート
2016年  133分
原題:The Conjuring 2