ゾンビランド:ダブルタップ | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ゾンビランド:ダブルタップ

76点

『ゾンビランド』10年ぶりの続編。
ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーンの3人はこの10年でそれぞれアカデミー賞にノミネート。しかしアビゲイル・ブレスリンだけパッとせず劣化して成長したような印象。だからかは知らんが、本作はアビゲイル1人だけ出番が少ない感じ。代わりに新キャラ・金髪の姉ちゃんが活躍する展開。
さて映画は前作より着実にスケールアップ。登場人物も数人追加され『ウォーキング・デッド』『ワールドウォーZ』『ドーン・オブ・ザ・デッド』あたりを彷彿させる迫力あるシーンが随所にバラ撒かれている。もちろん基本はコメディ映画なので、笑えるテイストは相変わらず。グロ場面も増えた印象で、完成度は高くなってるかな。
まぁただクオリティが上がると面白いかと言うとそうでもなく、基本的に単純な構成なので、中だるみも従来通り。ストーリーがダラダラと退屈な部分もファンにはご愛敬の内容。ゾンビ映画をコメディとして扱うのはどっち付かずになってなかなか難しいと思うが、その欠点が露呈してる感じ。ただ基本路線は変わってないので、前作を好きな人は気に入ると思う。
さてこの10年でエマ・ストーンはもはや大女優の風格だけど、こういうアホらしい映画に合っちゃうところも意外と魅力。日本で言うところのカメレオン女優かも。

監督:ルーベン・フライシャー
出演:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン、ゾーイ・ドゥイッチ、ロザリオ・ドーソン、ビル・マーレイ
2019年  99分
原題:Zombieland: Double Tap