サイン | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

サイン

45点
『シックス・センス』でお馴染みM・ナイト・シャマラン監督の、2002年SFサスペンス作。地上波でやってたので久々に鑑賞。
主人公の父親とその弟、そして幼い兄妹の4人で暮らす家族。その持ち農場で巨大なミステリーサークルが一晩で出現。以後、宇宙人出現らしき兆候が静かに訪れる展開。
例えば『宇宙戦争』『インデペンデンス・デイ』のような派手に攻撃してくるエイリアンと全く違い、ここではショボい昔ながらの宇宙人がチラチラと姿を見せるだけ。また宇宙人だけではなく、死んでしまった奥さんや、元野球選手だった弟の過去にも触れられ、家族のエピソードも物語のメインになっている。
でも久しぶりに見たら「あれ?こんなくだらなかったっけ?」と感じる薄っぺらい内容。
全編シャマランらしい不気味な雰囲気だが、宇宙人はいかにも弱そうでしかもほぼ姿を見せず、終盤までは危害を加えてこない。そこへ無理に家族の絆を絡めたところがなんとも安っぽい構成。結局最後は、野球を諦めた弟がバットで思い切り宇宙人を殴って撃退するという、悪い意味でSF史に残りそうなエンディング。公開当時はわりと楽しめた記憶があるけど、今見るとただの駄作だなぁ。
映画って、見る時期によって感想が変わるんだなぁ・・・ということを気づかせてくれた貴重な作品(笑)

監督:M・ナイト・シャマラン
出演:メル・ギブソン、ホアキン・フェニックス、アビゲイル・ブレスリン、ローリー・カルキン
2002年  107分
原題:Signs