ゼイリブ | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ゼイリブ

80点

『ハロウィン』『遊星からの物体X』でお馴染みホラー巨匠ジョン・カーペンター監督の、こちらはホラーではなくSFサスペンス。1988年作で、マニアの間で高い評価を得てる知る人ぞ知る佳作。
不景気で失業者があふれたアメリカが舞台。無職の主人公がたまたま訪れた教会でサングラスを拾いかけてみると、人間に擬態したエイリアンがたくさん街に混ざっている姿が透けて見える。失業者仲間の黒人を誘い、エイリアンの本拠地を突き止める展開。
コロナ騒動で経済が止まっている現在になんとなく被る作品。とは言ってもそれほど深刻な題材でなく、全体的にどこかユニークな部分が垣間見えたりも。物語も1から進んでいくのでわかりやすく、メリハリの効いたさすがのクオリティ。映像がチープなのもご愛敬。わりと気軽に見れるかな。
起承転結キッチリした構成なわりに、人を食ったようなズッコケるオチも個人的に好き。
2020年、今の現状に不思議とマッチしてるのが面白い。おすすめです。

監督:ジョン・カーペンター
出演:ロディ・パイパー、キース・デイヴィッド
1988年  96分
原題:They Live