ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒

72点
『バットマン』の世界観に登場する女性キャラ、ハーレイ・クインを主人公にした作品。
時系列としては『スーサイド・スクワッド』後の世界にあたり、ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』とは無関係。
ジョーカーと別れたハーレイが、色んな連中に追われる展開。
前半、時間軸が前後したりとややこしいストーリー、ポリコレ対策でアジア人や黒人を不自然に出したり、ユアン・マクレガー演じるブラックマスクもヴィランとしては貧弱だったり。全体的にイマイチ感が漂う。
つまりこの映画はマーゴット・ロビーのハーレイ・クインを見るためだけの作品と言っても過言ではなく、もはや彼女に魅力を感じなければ人によっては面白くないかもしれない。
ただ個人的にはジム・キャリーの『マスク』を思い出した。終盤は単純に痛快なアクション満載で、『ダークナイト』や『ジャスティス・リーグ』にあった暗い雰囲気は微塵もなく、終わった後味としては決して悪くなかった。なので点数としてはこれくらい。
さて、この豪快・はっちゃけたキャラを今後どうやって既存のシリーズに絡めていくかは興味深いところ。
 
監督:キャシー・ヤン
出演:マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ユアン・マクレガー
2020年  109分
原題:Birds of Prey: And the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn