ペット・セメタリー(2020) | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ペット・セメタリー(2020)

76点
1989年に映画化されたスティーブン・キング原作のホラーを30年ぶりにリメイク。
死んだペットを埋めると、翌日凶暴になって甦るというペット霊園。そこに人間を埋めたら・・・
この映画、そもそも1989年のオリジナル版がメッチャ完成度が高いので、まずそちらをお勧め。
んで本作。ベースとなる物語や登場人物はほぼ一緒。ただ序盤から墓地の背景を語ったり子供たちが妙な儀式してたりと、何やら余計な演出が入ってる。映像もCGを取り入れ今風になっており、悪く言えばいらない部分が増え、良く言えば丁寧な描き方。ただ今の時代のホラーとしては十分クオリティが高い印象。
中盤からはストーリーが若干変更され、長女エリーが中心の展開。前回はまだ幼児だった息子の暴れまわる描写が衝撃だったが、今回は美少女を使ったあざとさが少々感じられ、なんとなくゾンビ映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』の冒頭を思い出した。
全体的には最近ありがちな、洗練されたホラーというところ。名作を作り直しても元は越えられないけど、本作はまぁまぁ及第点。しかし何度も言うが、これより1989年のオリジナル版がおすすめ。
 
監督:ケヴィン・コルシュ、デニス・ウィドマイヤー
出演:ジェイソン・クラーク、エイミー・サイメッツ、ジョン・リスゴー、ジェテ・ローレンス
2019年 101分
原題:Pet Sematary