記憶にございません! | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

記憶にございません!

65点
三谷幸喜監督第8作目の長編映画。
相変らずのドタバタ展開、最後で爽やかに締めるのはいつも通り良い意味でワンパターンの内容。
三谷作品だと『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』に似た感じ。とにかく発想が突飛というかくだらないというか、小学生レベルのありえない話を、大の大人が真剣に取り組んでる姿が逆に面白い。
今回は投げられた石が頭に当たって記憶喪失になった総理大臣の物語。現実味となると微妙だが、今までに比べるとそれほど無茶なストーリーではないかな。コメディ映画としてはまぁ単純に楽しめる期待通りの出来。ただ結局総理大臣を無駄に美化して描いたのは、多少抵抗がある人いるかもね。
クライマックスの盛り上げは、三谷作品の中でもまずまず。ただ全体的には退屈な部分が長かった。けどここまでアホらしくも楽しい映画を真面目に作れる監督は、三谷監督以外なかなかいなさそう。
しかし田中圭のゴリ推しはいい加減にしてください(笑)

監督:三谷幸喜
出演:中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子、斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊、田中圭
2019年  127分