ドラゴンクエスト ユア・ストーリー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

50点

1992年に発売されたスーパーファミコンソフトで、後に何度かリメイクされているRPGの名作『ドラゴンクエストⅴ天空の花嫁』をフルCGアニメとして映画化。総監督は『ALWAYS三丁目の夕日』『STAND BY MEドラえもん』の山崎貴、ゲーム版からのスタッフ・すぎやまこういち、堀井雄二らも参加している。
個人的にはドラクエ最高傑作がⅴだと思っていたんだけど、まず103分の短さで物語が全然表現できていない。子役時代・父親パパスが死ぬまではダイジェスト形式。その後の本編も、基本的にゲームをやったことが前提で進む。なのでゲーム知らない人がいきなりこの作品見ても、イマイチ意味わからないんじゃないかな。
ただ最大の注目点である結婚相手に関しては、スーファミ版ではビアンカとフローラ好きな方を選択できたが、この映画版ではまぁまぁそれなりに納得できる結論にはなってる。中盤の山場、巨大ボス・ブォーンの使い方も悪くない。ファンなら途中まではそこそこ楽しめそうな内容。
しかしその後のクライマックス~ラストの改変が世間一般では不評みたいだね。個人的にも、なんでそんないらん設定入れたの?と素直に思った。

ラスボス倒したら奥にまだエスタークがいた、というオリジナルのエンディングでよかったのに。そこは山崎総監督らの策士策に溺れる、って印象。


総監督:山崎貴 監督:八木竜一、花房真
声の出演:佐藤健、有村架純、波留、坂口健太郎、山田孝之、安田顕、井浦新、山寺宏一
2019年  103分