スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

75点
23作続いた一連のマーベルシリーズ。本作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』の直後から始まる「完結編」にあたる。なので過去に公開されたトビー・マグワイヤの『スパイダーマン』やその後の『アメイジング・スパイダーマン』とは基本無関係。この後から少しネタバレしてます。

いきなり冒頭でホイットニー・ヒューストンの名曲「♪エンダァァァイヤァァァ~」が流れ、『エンドゲーム』で死んだヒーローを追悼するという荒業。序盤の所々にギャグを交えるいつものスパイダーマンテイストは健在。
『エンドゲーム』のクオリティが高かったため心配されたアクション場面だけど、クライマックスの戦闘シーンに関して言えば過去のシリーズに全く引けをとらずの大迫力。ストーリーも終盤にどんでん返しを用意していて、アベンジャーズ系のファンなら無条件で楽しめそうな内容になっているのは間違いない。
ただし最初に書いた通り、23作続いたシリーズの完結編なので、ある程度その流れを理解してないと本作は全く楽しめない。スパイダーマンに興味あるからといって、突然この映画だけ見ても意味はないということ。
さて完結編完結編と何度も書いたけど、実はこの作品を最後まで見ると全然完結しておらず、明らかに中途半端なエンディングなことがわかる。
マーベル側としてもここで終わらす気はさらさらない様子。
このシリーズのファンが多い事はわかるが、映画そのもののネタ切れで、シリーズものに頼るハリウッド映画の姿勢には疑問が残る。
 
 
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、サミュエル・L・ジャクソン、ジェイク・ギレンホール、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー
2019年  129分
原題:Spider-Man: Far From Home