アナと世界の終わり | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

アナと世界の終わり

62点
ゾンビ・ミュージカルの触れ込みで限定公開され、全米でスマッシュヒットしたイギリス映画。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』と『ショーン・オブ・ザ・デッド』をオマージュした部分を散りばめ、ミュージカルの要素を配した展開。
ただ思ったよりコメディの部分は少なく、爽やかな学園青春ストーリーみたいな雰囲気を多く含んでいる。
思いのほか曲のクオリティが高いので、歌のパートは楽しく見れるものの、ゾンビが単に演出上の道具として使われているため、緊張感が薄い。ようはただ漠然とゾンビが出てきて人を襲う、みたいな感じなため、ホラー好きな人からすると物足りないかも。

物語が進むごとに泣ける展開へシフトチェンジしたりと、ストーリーはなかなか練られており意外性もある。従来のゾンビ映画っぽさには欠けるため肩透かしを食う人もいるだろうが、斬新な内容なのは間違いない。この映画に求めるものによって、賛否は別れてきそうな作品。

あ、わかってると思うけど『アナと雪の女王』とは全くの無関係。主人公がアナという名前なだけ(笑)


監督:ジョン・マクフェール
出演:エラ・ハント、マルコム・カミングス、サラ・スワイヤー、クリストファー・レボー
2017年  98分
原題:Anna and the Apocalypse