パラレルワールド・ラブストーリー
34点
ガリレオシリーズ、『白夜行』『マスカレード・ホテル』などでお馴染み東野圭吾原作小説を映画化。ここは少々ネタバレしています。
電車で出会った女性に一目惚れする主人公。こちらの世界ではその女性は親友の彼女、あちらの世界では主人公の彼女、といういわばパラレルワールド。
ただし実は世界が2つあるわけではなく、3人が所属する会社が記憶を操作しているという話。
まぁぶっちゃけて言うと、話が面白くない。設定・全体像がわかりにくく、かと言って必死にストーリーを追ってもそれほど驚くような展開にはなっていない。 そしてどんなオチが待ってるかと思えば、2004年のハリウッド映画『バタフライ・エフェクト』そっくりのラストなんだな。ここは個人的に辟易した部分。
興味深いタイトルに惹かれて見たはいいけど、見終わった後は残念な感想しか湧いてこなかった。主演の玉森裕太もそれほど魅力ある役者には見えなかったし、吉岡里帆は早くもなんかおばさん臭かった(失礼)。
東野圭吾は『手紙』や『容疑者Xの献身』みたいな人間臭い物語を書くと一級品なんだが、『プラチナデータ』や今回みたくSFっぽい要素が入ったものはイマイチな気がする。