翔んで埼玉 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

翔んで埼玉

73点

『パタリロ』の原作者・魔夜峰央が1982年に発表した漫画作品を、2019年に実写映画化。監督は『のだめカンタービレ』『テルマエ・ロマエ』などを手がけた武内英樹。
東京都の策略により、埼玉と千葉が争う・・・みたいな展開で、全編思い切りギャグにした物語。
ただ映画としては意外と中だるみが激しい。序盤かなりシュールで面白いけど、途中からだいぶダレる印象。あと所沢とか熊谷とか春日部とか、埼玉県外の人は位置関係とかピンと来るのかな?という細かな突っ込みもあり、まぁ作風として万人にアピールできる感じでもない。
埼玉開放戦線とかサイタマラリアとかクサイタマとか、なんか埼玉が言われ放題。けど埼玉県民から言わせてもらうと、別に好きで埼玉に住んでるわけでもなく、東京に近いとか土地が安いとかで仕方なく住んでるって理由の人が 多いかなと。 なので埼玉をここまでネタにしてもどっちかと言うと不快で、じゃあ他の田舎県はどうなの?と言い返してみたりも。

基本住所なんかどうでもいいわけで、お前ダサイタマかよとニヤニヤして言われると殴り倒してやりたくなるよね(笑)
というわけで基本ドタバタコメディだけど、それほど無条件で笑えるものでもなかった。

 

監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、中尾彬、竹中直人、成田凌、間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ
2019年  109分