ミスター・ガラス | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ミスター・ガラス

37点

『シックス・センス』でお馴染みM・ナイト・シャマラン監督のサスペンス作品。
しかしこれは単独のエピソードではなく、シャマラン監督の前作『スプリット』の直後から始まり『アンブレイカブル』の続編にあたる物語。
つまり『アンブレイカブル』と『スプリット』を事前に見ておかないとまるで楽しめない、見る層を思い切り限定した映画。

ではシャマラン好きな人はこの映画見たらどう思うの?と聞かれると、それでもやっぱりイマイチと言わざるを得ない微妙な内容。 そもそも『アンブレイカブル』も『スプリット』も大して面白くなかった映画で、そこに続編を作るのに無理がある。
不死身の男デビッド、生涯で数十回骨折した脆い肉体の男ミスターガラス、24の多重人格を持つケヴィン。この3人が精神病院に収容され、 医師の研究を受ける展開。
ただ3人の印象が前作までを見ていても希薄で、一同に介してもワクワク感がないんだな。まぁ予想通り特に話は発展することもなく進み、エンディングも取って付けたような陳腐さ。何のためにここまで話引っ張ったのかよくわからん。

『シックス・センス』は確かに名作だったけど、今だにシャマラン監督はそこを超えられずにもがいてる気がする。


ところで、 『アンブレイカブル』に出てた子役が大きく成長して、再び出てるとこはちょっと感激した(笑)


監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・マカボイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、スペンサー・トリート・クラーク
2019年  129分
原題:Glass