死霊館 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

死霊館

60点

『ソウ』シリーズで有名なジェームズ・ワン監督が、新たに仕掛けたホラーシリーズ。
これは2013年公開の劇場公開第1作目で、2018年9月現在で5本の関連作が派生している。
郊外の一軒家に引っ越してきた7人家族が、心霊現象に遭う展開。
1971年の実話をもとにしており、当時のレトロな雰囲気が上手く表現されてるが、内容はかなりオーソドックス。序盤~中盤までは不気味な映像を小出しにし、時折り大きい音で脅かすだけ。最後の20分くらいで一気にたたみかける手法。
『エクソシスト』と『ポルターガイスト』を合わせた感じだけど、他にも『パラノーマル・アクティビティ』『シックス・センス』『シャイニング』あたりによく似ており、正直新鮮味はない。名作をパクるとクオリティは高くなる、という理論どおり、なるほど全体的には怖いホラーに仕上がってると思う。
しかしやはりどこかで見たような場面ばかりで、これといった決めシーンもなく、想像の範囲内で映画は終わる。見終わったあと思い返してみても、じわじわ来るというよりあぁイマイチだったー感の方が強い。

冒頭で登場したアナベル人形、この家で起こった過去の事件、あるいは悪魔祓い夫妻の昔の活躍が続編として描かれ、来年以降もさらなる派生作品が3本も用意されてるらしい。やっと『ソウ』が終わったと思ったら今度は『死霊館』が延々と続くのか・・・(笑)


監督:ジェームズ・ワン
出演:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、リリ・テイラー、ロン・リビングストン
2013年  112分
原題:The Conjuring