ピーターラビット | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ピーターラビット

66点

イギリスの絵本・児童書として有名な「ピーターラビット」を実写映画化。

ノリノリのウサギ軍団が、引っ越してきた青年とバトルを繰り広げる展開。登場人物・キャラクターは原作を継承しているものの、内容はかなりハチャメチャにアレンジしてある。
実写にウサギ描写をフルCGで取り入れる手法。うーんまぁパッと見が可愛いのは認めるけど、ひと目で作り物丸出しってわかるんだな。「ウサギ好きな人は必見」なんて宣伝文句があるが、やっぱり本物の動物とは違う。そしてそのウサギも、性格が凶暴というかヤンチャなので、行き過ぎた行動に多少不快さを感じる人もいたのでは。
映画の内容は、例えば『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』みたく途中アクションで盛り上げ、ラストはほのぼの締めるみたいな王道的構成。でもピクサーはアニメ、こちらはCGを含んだ実写。その辺の違和感が結局最後まで抜けることはなかった。

ピーターラビットの「実写化」はかなり実験的試みだったんだろうけど、こうして見てみると正直いいアイデアではなかった気がする。


監督:ウィル・グラック
出演:ドーナル・グリーンソン、ローズ・バーン、サム・ニール、ジェームズ・コーデン(声)、デイジー・リドリー(声)
2018年  95分
原題:Peter Rabbit