スイス・アーミー・マン | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

スイス・アーミー・マン

79点

ハリー・ポッターでお馴染みダニエル・ラドクリフが死体役を演じたことで話題になった、なんとも奇妙な作品。
舞台は無人島。漂着した主人公が絶望し自殺しようとしていたところで、海辺に死体を発見して一緒に過ごす話。
死体なのに喋ったり、不思議な能力を持っていたり。物語は無人島だけではなく、死体とともに故郷に帰って好きな女性に会うという奇想天外な方向に進んだり。今まで体験したことのないような予測できない展開。
まぁその反面、おならを連発や勃起など下品な部分も含まれていて、コメディタッチというよりちょっとくだらなく思えてしまうのはのはマイナス。

幻想と現実の狭間が微妙に描かれているが、その辺かなり好き嫌いが別れそうなタイプ。人によって賛否両論はっきりしそう。
ただ全体的には、斬新な要素を多く盛り込んだ賑やかな退屈しない印象でなかなか面白かった。

ラドクリフを死体役に抜擢した人は有能(笑)

 

監督:ダニエル・シャイナート/ダニエル・クワン
出演:ポール・ダノ、ダニエル・ラドクリフ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド
2016年  97分
原題:Swiss Army Man