高2の1月
(2024年)


今までこちらがどれだけ言っても
『まだ大丈夫ー優しくー』
としか言わなかった
担任の物言いが変わっていく
『登校できませんか
授業に出られませんか』










子供は
3月の定期演奏会を励みに
遅刻も多かったが
できる限り登校していた

音大のレッスンも
先生のご厚意で不定期で受講していた
(念のため書きますが
子供が優れている訳ではありません
都合がつかない子達のために
との先生のご厚意です)





ただどうも眠れないようなのだ

夜には友達とLINEで通話をしたり
オンラインゲームをしている

それもやや興奮気味に

そこが気がかりではあった





もちろん止めるよう
声はかけていた





それでも
深夜に通話やゲームをすることがあり
私もつい感情的に
怒ってしまうこともあった




  

学校が好き部活が好き
志望校だって見つかっている
こんな幸せな事なかなか無いのに
何故それを自ら壊すような事をするのか





子供のことが理解できなかった








朝は起きられない
当然のことだ





起こしても起こしても起きられない
夜中に通話やゲーム




夜更かししてるんだもの
朝起きられないのは
当然のことだ





当然のことだ
そう思っていた




なんとか子供を起こして
ベッドから降ろしても
洗面所で準備を始めたと思っても
ふと気づくと物音がしない





様子を見にいくと
自室や洗面所の床に転がっている
起こしてもなかなか動けず
『どうして(床に転がるの)か
わからない』
と言う子供





初めこそ
『夜更かしばかりするのが悪い!』
と叱り飛ばしていたが
流石に変だと思った











薄々感じてはいた





『起立性調節障害』について
詳しい症状まではわからなかったが
朝起きられない子供の疾病がある
ことを何となく知っていた
(高2の10月末に主人とのLINEに
起立性調節障害を疑う
やりとりが残っている)




ただ
小中学生の子の事と思っていた
思い込みだった





検索すると症状が当てはまる
きっとそうに違いない

夜更かしするのは
交感神経と副交感神経の
切り替えができてないのだろう

朝、自室や洗面所で寝転がるのも
血圧が下がってしまうからなのだろう

子供のせいではないのだろう












地元の総合病院へ





だが受付で
起立性調節障害を疑っていると伝えると
診察を断られてしまった






次に向かった別の総合病院でも
同じように断られた






どちらの病院も
『頭痛腹痛など個々の症状に対しての
診察と薬の処方はできるが
起立性調節障害については診られない』
とのことだった





診療科が多ければ
広く診てもらえるだろうという
安易な発想が間違いだったのか











その晩
ほぼ眠らずに病院を探し
子供を連れて行った





問診触診をして先生は
『起立性調節障害で間違いないでしょう』
と仰っていくつか説明を受け
起立試験と頭部MRIの予約をして
その日は帰宅した





帰路
子供はぽつりと
『怠けていると思われて辛かった』
と言いました




酷いことをしてしまった
私は謝りました
謝って済むことではない

辛い思いをさせてしまった
子供を
深く傷つけてしまった