僕が三条通りを歩いている時、若い女の人が自転車を漕いできた。
スカートは膝くらいだろうか。漕ぐたびにヒラヒラと舞っていた。
僕は当然のように前を向いていたので、そのまま視線をそちらに移動した。
男ならよくある事だ。
だが、今回の女性は違った。
僕の視線に気付いたのだろう。顔つきをキツくして、僕のほうをキリッと睨んだ。
言葉にすると、何見てんのよー!て感じだ。
そしてすれ違い様、僕に舌打ちしたように思えた。
そんなにー?
僕は前を向いていただけだよ。少しは見たけど。覗きこんでないよぉ。
でも、なぜ歩くのですか?そこに道があるから。と一緒で、
なぜ見るのですかと問われれば、僕は、そこに夢があるから、と答える。
夢と言えば、いささか大層だけれど、チラッと見えた時のお得感、これは男しか分からないでしょう。
て朝からなんの話してるの?
皆さま、今日もどうか良い日に。
嵐山あおや