宇治田原は京都府の綴喜郡にある、人口1万人ほどの小さな小綺麗な町だ。
以前書いたが、僕は10代の時、この町で、『宇治田原のアホ』と呼ばれていた。
町の居酒屋に行くと、おっちゃん達が名前を聞いてくる。田舎ならでは、だ。
おっちゃんA『お前、名前なんちゅうねん?』
僕『俺は、、、』
おっちゃんB『こいつ、宇治田原のアホやんけ!』
と横から知らんおっちゃんが、僕の代わりに自己紹介してくれる。
聞いたおっちゃんも気を使えば良いものを、
『お前か、宇治田原のアホて!』
と、オウム返しに言ってくる。本人を前に、そんな言い方ある?
それくらいアホだったのだけれど、当時は人口も8千人ほどしかいなかったし、顔見知りだらけだ。
そんな町に、僕はちょくちょく帰っている。大好きなおとんがいるからだ。
おとんは昭和10年生まれで、ええ歳だ。けど帰った時は、おとんと息子と3人でキャッチボールをする。
必ずと言っていいほどするし、バッティングセンターも隣町の城陽市まで行き、
親子三代ならんで、バッティングをする。元気ハツラツ家族だ。
キャッチボールは家の前でもするが、写真の住民グラウンドでもする。
いつも空いていて、必ず使える。中学校の時は、野球部が使っていて、ベンチまである。
ちなみに僕は、顔に似合ってテニス部だった。野球部にはよく遊びに行って、打ったりしていた。
余談だが、僕のいる少年野球チームが、今回勝ち進んで行けるみどりが丘も、ここから車で5分の所だ。
でも、みどりが丘は宇治田原ではない。深泥池(みどろがいけ)は京都市北区だ。
さて、宇治田原には有名人がいる。永谷宗円だ。
僕はあまり知らないが、お茶の人で、永谷園か何かの祖先だろう。
他にも元プロ野球の塚本選手は、宇治田原唯一の中学校、維孝館中学の一つ年下だ。
来年ドラフトにかかるであろう元大阪桐蔭の葛川投手も、僕の同級生の息子だ。
野球ファンにしか分からない話題で申し訳ない。宇治田原は、そんな田舎町だ。
でも最近、ハートの町で売り出している。ハートのお寺も有名になっている。
時間ある人は、また調べてみてネ。
最後に、あまり京都人でも知らない宇治田原だが、宇治田原弁と呼ばれる言葉がある。
ナガタン、と言えば包丁の事だし、クチナワ、と言えば蛇の事だ。
たぶん隣の和束町や信楽町でも使うかもしれない。
そんな小さな町ですが、一度遊びに来て下さい。何もありませんが、空気が綺麗です。
緑が綺麗です。山が、水が綺麗です。人が優しいです。
どうかよろしくお願いします。
嵐山あおや