『入院』 | 優勝

優勝

天然と言われますが、人生楽しく、ちょっとアホでいい♪

昔、週刊SPA!てコラムを連載していましたー☆

とぼけたブログですが、よろしくお願いします♪






今日は、僕の最初で最後の入院の事を書こう。


最後と言ったのは希望だが、僕が入院したのは小学3年の頃だった。


当時僕は、高熱ばかり出し、宇治病院、徳洲会、都倉病院、ユニチカ病院など、夜によく走った。


その結果、ユニチカ病院で扁桃腺の手術をしなくてはならなくなった。


そして、した。
麻酔が切れた時、痛みで飲み物さえも喉を通らなくなった。


毎日、大嫌いな点滴が続いた。点滴をすると、尿が臭く、黄色くなるのがイヤだった。


しかも、一度、失敗されて、もう一度、刺し直された事がある。


それから1週間後、退院の前日の事だ。


看護婦さんから、明日退院なので、今日は点滴はしないからねぇぇと朝に言われた。


にもかかわらず、数時間後、別の看護婦が、
点滴しますよぉぉ、て言いながら、作り笑顔でやって来た。


僕『今日は点滴しないって言われたで!』


看護婦『あら、じゃあ最後だし、念のため、やっときましょうねぇぇ。』


全然、日本語が通じてない。


僕『さっきの看護婦さんに聞いてみて!絶対、言ったし!』


看護婦『もう聞いてきたのよぉぉ。』


ずっとここにいるのにぃ?




そして僕は、その場から逃走した。


洗濯物が干してある屋上へ逃げ込み、レベッカのムーンのように身を潜めた。


看護婦さんが数人、行ったり来たりしてアホな僕を探している。


僕はしっかり息をひそめ、屁も我慢して、尿も我慢した。


何時間そうしていただろう。
おとんとおかんがやって来た。日本昔話のように僕の名前を呼んでいる。



僕は父と母の呼ぶ声を聞き、たまらなくなり、泣きながら出て行った。


僕『おかん、、、聞いて聞いて!今日は献血しやんでもええて看護婦さん言わはってん!


せやのに、ブサイクな看護婦が来て、ほな、しましょうねぇぇ、て変な声で献血持ってくるねん!』


おかん『それ点滴やろ!』


僕『うん、その点滴は今日、もうしたくないねん!おしっこ黄色くなるもん!』


おかん『それが点滴や!もう、みんなに迷惑かけて!はよしー!』


僕『いややー!いややー!』


聞き分けのない僕は、屋上のポールにしがみついた。おかんが離そうとする。


僕はポールを持ち、クルンと回った。おかんも回る。まるで、ポールダンサー親子だ。


こんな映画知りません?
今月末公開!主演、唐沢寿明!
『屋上のポールダンサー!』



さて、それを見ていた婦長さんのような人が、僕とおかんがあまりに踊るものだから、


もう今日は点滴は中止にします、と言ってくれた。


ああ、良かった。



僕はそれ以来、ポールを見たら、しがみついて踊りたくなる。




嵐山あおや





皆さん、いつもありがとう♫
皆さんにステキな夏を願う☆