『焼きそばUFOを叩きつける!』 | 優勝

優勝

天然と言われますが、人生楽しく、ちょっとアホでいい♪

昔、週刊SPA!てコラムを連載していましたー☆

とぼけたブログですが、よろしくお願いします♪

僕が週刊スパ!にコラムの連載が出来たのは、いきなりコラムを書かせてほしいと、スパ編集部に頼んだからだ。


数社に原稿を送りはしたが、書いてみますか?と、スパから言われて、舞い上がった。


僕は当時、最低の生活をしていたが、その手紙一通を読んだ瞬間、一挙に世界が輝きだした。


確か原稿料は、原稿用紙1枚が1万か2万だった。


僕は小さな頃から、何かを書くのが好きで、小学1年の時には、もう変な歌を作っていた。


曲は、
『君は食いしん坊』という題名で、友達の前で披露したりした。


仲の良い同級生ヤスは、未だにその歌を覚えてくれている。


中学3年の文化祭では、脚本を書いて、皆を巻き込んで劇を演じた。


あの時のクラスメートに謝りたい。自分勝手で本当にごめんなさい。



さて、本題に移ろう。
僕がアホな小学4年の頃、おとんは焼きそばUFOが好きだった。


晩ごはんに食べるのではなく、夜食におとんはUFOを食べていた。


一つ言っておくと、おとんの近所でのアダ名は、『仏さん』と言われていた。


とても温厚だったからだ。




さて、夜食のUFOは、いつもおかんが作っていたが、その時はおかんが忙しくしていたので、おとんが作っていた。


すると台所から、怒ったおとんの声が聞こえて来た!


『こんなもんいらんわ!』


僕は驚いて台所に行くと、UFOの麺がこぼれかけていて、おとんがUFOを叩きつけた後だった。


おとんのアダ名は仏さん。



おとんはUFOを作った事がなく、湯切り口の反対を開けなくてはいけないのに、


湯切り口から開けてお湯やカヤクを入れたらしく、湯切り口から雪崩のように麺が飛び出ていた。


おとんに、『どうしたん?』と聞きながら状況を悟った小学生の僕は、


『あーあ!』と言いながら、麺を入れ直して、お湯を上手に切ってソースを入れ、


もう座ってプンプンしていたおとんの前にUFOを黙って置いた。


するとおとん、3分前に、こんなもんいらんわ、と叩きつけたUFOを、


お礼も言わず美味しそうに食べ出した。


僕は皮肉に、
『こんなもんいらんわ!て言ったとこやのに食べてるやん。』


て言おうしたが、いくらアホな僕でも、その言葉は仏さんにはふさわしくないと思い飲み込んだ。


そんな僕の気持ちをよそに、おとんはホフホフ言いながら、UFOの麺を頬張っていた。




嵐山あおや