『修学旅行パート2』 | 優勝

優勝

天然と言われますが、人生楽しく、ちょっとアホでいい♪

昔、週刊SPA!てコラムを連載していましたー☆

とぼけたブログですが、よろしくお願いします♪

下関マリンホテルの夜は続く。
女子が帰ったあと、僕は窓から外を見ていた。


景色は海だったか山だったか忘れたが、上の階の窓から言葉が降ってきた。


『自分ら、どこの中学?』


僕が見上げると、知らない中学の女子が、男前の僕に話かけて来た。


僕は同じ部屋の奴らに、
『ちょっとちょっと!女子が話かけて来てるで!』


男子みんなは、窓から顔を出して、アホみたいな顔で上を見た。



男子A『俺ら京都の中学やで!』

男子B『自分らは、どこなん?』

男子C『バナナ持ってる?』



女子A『私ら、松山東中学!』

女子B『部屋抜け出して遊びにおいで♪』

女子C『バナナ持ってへん。』


答えんのかい!


僕は鮮明に覚えている。松山東中学の女子。
誰かいません?下関マリンホテルに泊まった女子。


こんばんは☆あの時の男前です。


話を戻す。

僕ら4人は、部屋においでを聞いて、さっきの女子潜り込み問題も忘れて、上の階へと急いだ。

すると、さっき部屋に来た、北村文一先生と、階段で出くわした!


北村『こら!お前らの会話、隣の部屋で聞いてたんやぞ!』


一つ付け足す。
北村は音楽の先生で、たまに股間を掻く癖があった。


なぜだろう?


北村は鬼の首を取ったが如く、僕ら男子を捕まえて、廊下に正座をさせた。


僕らの部屋を訪れた女子にも正座をさせた。ばれていたのだ。


長かったなぁ。


男女共、正座をさせられながら、
男子A『長いー!』

男子B『もうええやろー!』

男子C『サバはおやつ?』


正座は1時間に及んだ


けれど、あの頃の先生は、どこか、親戚のおっちゃんのように、


あたたかみと優しさも兼ね備えてるような、そんな気がしてならない。



嵐山あおや