翌朝、俺は昨日の出来事が夢なのではないかと思った。まず、ほっぺたをつまんでみたが痛い。次に携帯を確認してみたらアオイの連絡先がしっかり入っていた。

 サトシ(やっぱり、夢じゃなかったんだ。)

 どこかホッとしている自分がいた。

 サトシ(おはようって、チャットしてみるかな。うーん、迷惑かな。まあいいや送ってみよう。)

 俺はアオイに[おはよう]とチャットしてみた。その数秒後にアオイから電話がかかってきた。

 サトシ(え、嘘だろ。びっくりだわ。なんで電話がかかってくるの?まあ、とりあえずでよう。)

 アオイ「おはよう、どうかした?」

 サトシ「あっ、おはよう。特に用があったわけじゃなくてただおはようとチャットしてみただけなんだよ。」

 アオイ「ああ、そうなんだ。ただの挨拶ね。ごめんね、私チャットはめんどいタイプだからつい電話かけちゃうのよ。アハハ。」

 サトシ「そうなんだね、びっくりしたし、迷惑じゃないみたいで安心したよ。」

 アオイ「アハハ、迷惑とか考えなくていいよ。まあ、さっきも言ったけど電話のが良いタイプだから報告があるときは電話して。いちいち、チャットのほうで今電話しても大丈夫とかいらないから。」

 サトシ「うん、わかったよ。何かあれば電話するよ。」

 アオイ「まあ、頑張ってね。じゃあね。」

 サトシ「うん、じゃあね。」

 

 これから、何かあるたびにアオイに報告の電話をしていくのであった。