俺とマイカは学校を出てたいやき屋に向かった。その道中、

サトシ「しかし、実際さ。具体的に何をすれば良いんだろうな?」

マイカ「そうだよね、サトシに頑張ってて言ったものの・・・」

サトシ「そうか、何か案があるわけじゃなかったんだな」

マイカ「ごめん・・・、このままで諦めて欲しくなかったから。それに、私はサトシのことをよく知ってるだけに悔しくてさ」

サトシ「なるほどな、別にマイカは気にしなくて良いよ。マイカのおかげで、また一つ人として成長できる一歩を踏み出すことができたからさ。今回は、受験とはまた違った難しさではあるけど」

マイカ「うん、ありがとう。何か良い案が思いついたらサトシに言うから」

サトシ「あぁ、助かるよ。俺も何か良い案がないかいろいろと考えてみるわ。思いついたら、思いついた案が使えそうか相談するわ」

マイカ「うん、わかった」

とまぁ、こんなことを話していたらたいやき屋に着いた。マイカはたいやきを二個購入して、一つを俺に渡した。そのたいやきを一口食べた瞬間、今まで食べたたいやきの中で一番おいしく、さらに、ホッとする甘みを感じた。その直後、また、涙がこぼれ落ちた。俺が涙が出た瞬間、マイカは俺の肩に手を置き優しい眼差しで黙って見ていた。しばらくして、我に返ると涙を拭き残りのたいやきを味わいながら食べた。そして、まっすぐマイカの顔を見た。

サトシ「マイカ、今日は本当にありがとう」

マイカに軽く礼をして、またまっすぐマイカの顔を見た。

サトシ「このたいやきを食べて気づいたんだけど、マイカの支えがなかったら。告白の時は何もできなかったと思うし、振られた直後の立ち直りもこんなにも早くなかったと思うし、たいやきの味を感じなかったと思う。本当にマイカの支えの大きさを感じたんだよ。だから、改めて自分の決心を言うよ」

ここで、俺は大きく深呼吸をして、またまっすぐマイカの顔を見た。

サトシ「マイカ、ここに宣言をします。俺は高校3年間の間は何度振られても諦めないことを誓います。いつ成功するか分からないし、結局ダメになるかもしれないけど最後まで俺の頑張りを見届けて欲しいお願いします。」

マイカ「はい、その誓いを受けます。言ったからには最後まで頑張ってよね、フフフ」

サトシ「うん、大丈夫だよ。マイカの支えがあると思えば何度でも頑張れるから」

マイカ「フフフ」

マイカ(サトシ、今、最高に良い表情をしてるし、最高にかっこいいよ。本当にヤマシタさんが羨ましいな。でも、またサトシの頑張りが見れると思うと嬉しいな。まぁ、ヤマシタさんには感謝しないといけないかな。最後までしっかりサトシことを支えるから安心して。フフフ)

 

このようにマイカに宣言をして俺は帰宅した。