毎年10月10日は「世界メンタルヘルスデー」。
メンタルヘルス問題に関する世の中の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的として定められたもので、今年は「メンタルヘルスは普遍的な人権である」というテーマのもと、国内でも様々なイベントが予定されています。
日本では精神疾患を有する総患者数がおよそ420万人(平成29年)とされており、なおも増加の傾向にあると言われています。傷病別の患者数では既に脳血管疾患や糖尿病を上回るなど、もはや身近な病と言ってもいいのかもしれません。
このようにメンタルヘルスの不調は誰しもがなりうるものであるにもかかわらず、精神疾患に対する偏見(スティグマ)や差別は未だ社会の様々な場面で見られます。また当事者本人には、自己評価の低下という「内なる偏見」も存在します。
ともあれ、世界メンタルヘルスデーを通して疾患の予防と回復だけでなく、社会や自分自身に存在する「偏見」についても考えてみる機会としてみてはどうでしょうか。
世界メンタルヘルスデー(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/mental_health_day/
World Mental Health Day 2023(WHO)