インシデントとは、重大な事件や事故につながりかねない出来事のことです。
事故の効果的な再発防止のためには、事故に関する質の高い情報を集め、適切な方法で分析することが重要です。
3月の新刊『インシデント報告の理論と実践-システム思考による事故情報の収集・分析と防止策の立案-』(原題:Translating Systems Thinking into Practice: A Guide to Developing Incident Reporting System/Natassia Goode、Paul M.Salmon、Michael G.Lenné、Caroline F.Finch著、前田佳孝訳)は、システム思考に基づいて事故情報をどのように収集・分析するか、また得られた情報からいかに事故を防止するかについて、事故原因モデルとしてラスムッセンのリスクマネジメントフレームワークを採用し、質の高い事故情報を集めるための実践方法について解説しています。
インシデント報告に悩む読者のみなさんの福音書です。
【主な目次】
第1章 インシデントの原因とシステム思考
第2章 システム思考とインシデント分析
第3章 インシデント報告システム構築のためのプロセスモデル
第4章 システムの開発背景の理解
第5章 エンドユーザーのニーズと優先事項の特定
第6章 インシデント報告システムへのAcciMapの適用
第12章 インシデントデータの分析
第13章 インシデント防止策の設計
第14章 教訓、今後の研究の方向性、そしてインシデントについて~報告システムの明日~
(了)