村上春樹先生の新刊『街とその不確かな壁』(新潮社、2,970円(税込))が、『騎士団長殺し』以来、6年ぶりに発売された。
『1973年のピンボール』を高田馬場駅前のパチンコ屋「国際センター」で手に入れて以来、村上春樹先生にかぶれてしまい、その作品はほとんど読んでいる(本ブログ第34回(2020年12月7日))。
最初の出会いこそ失礼であったが、それでもハルキストの隅っこくらいには位置していると自認している。
6年を経てもなお、『騎士団長殺し』の不思議な読後感が心に残っている。
『街とその不確かな壁』は、事前情報も極力シャットアウトし、まっさらな状態で読みたいと思う。
早く読みたいが、その一方で読んでしまうのがもったいない…。
持って行くお菓子をリュックサックに何度も入れては出して確認した、小学校の遠足の前夜のような気分である。
(了)