八月納涼歌舞伎、第三部へ行ってまいりました。

 

昨年の八月納涼歌舞伎は、

『野田版研辰の討たれ』が衝撃の面白さだったな。

 

 

あれからもう一年…?時の速さを感じます。

 

 

今回観た第三部はすべて舞踊ものでした。

ふりかえります。

 

一、『舞鶴雪月花』

上の巻 さくら

中の巻 松虫

下の巻 雪達磨

 

 

 

 

中村屋のみなさまが四季折々の自然を軽妙洒脱に舞い踊ります。

 

「上の巻 さくら」では、桜の精を七之助さん。安定の綺麗さ。

七之助さん、女の子の赤ちゃんご誕生おめでとうございます!

 

「中の巻 松虫」では、お父さん松虫を勘太郎くん、子どもの松虫を長三郎くん。

前回『松虫』を観たのは2024年12月、歌舞伎座で。

そのときは、子ども松虫は長三郎くんで同じくでしたが、お父さん松虫は勘九郎さんだったのです。

今回は、成長した勘太郎くんがお父さん松虫を立派に演じていました。

勘太郎くんは、娘と同じ2011年生まれで誕生日も3か月くらいしかちがわないので、

娘の成長も重ね合わせてしまって応援しています。

勘太郎くん15歳、これからが益々楽しみですね。

 

長三郎くんはほんとうに可愛らしい。

 

「下の巻 雪達磨」では、勘九郎さんが雪達磨を飄々と踊ります。

可笑しくてクスっと笑ってしまいます。

 

 

一幕目が終わり、幕間恒例の歌舞伎座パトロールに出かけます。

 

二階で役者さんたち直筆の団扇が飾ってありました。 

 

 

 

 

 

 

私のお目当てはもちろん・・・

 

玉三郎さんの団扇です✨

 

 

金色に輝く玉さま直筆の御文字✨

 

「歌舞伎 魂 

姿 心 夏

五代目 坂東玉三郎」

 

さすがです✨

 

団扇は抽選でプレゼントとのことで、もちろん応募しました!

 
 
さあ、ここからは、いよいよ、玉三郎さまの美しい踊りがはじまります。
 
まずは、

 

二、『雪』

 

 

 

(イヤホンガイドからのメモです。)

この『雪』は、三味線の音楽で舞われる地唄舞です。

大阪の方で生まれたので、上方舞ともいわれます。

 

歌舞伎の三味線音楽は、長唄、常磐津、清元、義太夫節などありますが、

使われる三味線の棹の太さと長さ、撥の大きさで音色が異なります。

 

地唄は棹の太さは中間の三味線で、箏や尺八、胡弓などと合奏形式で演奏されることも多いです。

 

舞踊の「舞」は横の動き、「踊」は跳躍などの縦の動きを指すとのことで、

地唄舞は、静かな「舞」の動きが中心になります。

これは、一説によると、地唄舞はお座敷で舞われることが多いので、

お客様のお料理に埃がかぶらないようにするため、とか。

 

玉三郎さんは、地唄舞は他の道成寺や藤娘などの歌舞伎の舞踊と基本的には変わらないけれども、

特に、

「地唄舞は曲を大事にする」

「ゆっくりとした音楽のなかに心を見せて舞っている」

とおっしゃっているとのこと。

 

ゆったりとした時間の流れのなかで、曲と舞を味わうのが地唄舞の楽しみ方といえるでしょう。

 

『雪』は、大道具は屏風と燭台のみとこの上なくシンプル。

抑制された簡素さが、玉三郎さんの美しさを一層際立たせていました。


もう、綺麗すぎて・・・、

夢のようでした。

 

 

この画像は和樂さんのサイトのこちらのページからお借りしました。


https://intojapanwaraku.com/fashion-kimono/233638/



 

 

『雪』は

「花も雪も 払えば清き袂かな」

という歌詞から始まります。

 

主人公は

「かつては芸妓として花を咲かせ、今は俗世を離れた女である。

女は一人過ごす冬の夜長に、恋人の訪れを待ち続けた夜を思い出す。」(『八月納涼歌舞伎 筋書』29頁より)

 

玉三郎さんの舞は、しっとりと静かに、でも時には激しい情念も露わになったりと、

美しさがまさに雪のように舞い散っていました。

 

音楽も素晴らしかったです。

 

…幕。

 

幕間の緞帳に満月が輝いていて、

次の『残月』に期待が高まります。

 

 

 

 

三、『残月』

 

 

『残月』も地唄舞の名作です。

 

それなのに・・・、

 

私はなんと寝落ちしてしまい、『残月』はほとんど観ていません。

 

なんてこと。

 

残念ですが、ありえないほど贅沢なうたた寝を玉三郎さまからプレゼントしていただいたと思い😭、

またの機会を楽しみに待ちたいと思いますニコニコ