2026年8月上旬の京都旅行の記録です。
ずっと行きたかった樂美術館を訪れることができました。
⭐︎樂焼とは?
(上の写真の説明書き部分)
桃山時代のこと、
「利休は「侘茶」の理想に適う茶碗を長次郎に求めました。
長次郎は利休の意をくみ取り、赤樂茶碗と黒樂茶碗を制作します。
これが楽焼のはじまり、…」
樂のお茶碗はろくろを使わずに手で形を造りヘラで削るという特徴がありますが、
この「手捏」(てづくね)によってお茶碗のかたちに独特の微かなゆがみというかゆらぎが生まれるところが、樂焼のお茶碗の魅力だと思います。
(今回見た展示のチラシの写真をサイトからお借りしました)
また、樂のお茶碗は手で触れたならば、
お茶碗を造ったひとの手のぬくもりが感じられるのだろうな、と想像します。
私はお茶をやっていませんが、いつかそんな機会に恵まれたらうれしく思います。
⭐︎樂美術館ってどんな美術館?
(上の写真の説明書部分)
「樂美術館にはまさに樂焼四五〇年の伝統のエッセンスが保存されています。」
さて、今回見た展示の概要です。
(画像は樂美術館のサイトからお借りしました。)
樂家代々の当主のお茶碗を中心とした素晴らしいお茶碗ばかりでした。
特に印象に残っているのは、本阿弥光悦作のお茶碗でした。
本阿弥光悦は16世紀半ばに日本刀を家業とする家に生まれたマルチな芸術家ですが、
彼の作品は、まさに刀のような鋭さが感じられる直線的な白い端正なお茶碗でした。
そして・・・、
なんと、
坂東玉三郎さんのお手造りお茶碗も展示されていたのです。
「銘『琳』 2018年制作 十五代 直入 焼」とありました。
玉三郎さんは陶芸がご趣味で、特に樂焼がお好きなことはYouTubeなどで拝見していましたが、
こちらで玉様のお手造りお茶碗との出会いがあるとは思ってもなかったことでしたので、驚きながらも感激しました。
そもそも、私が楽焼のことを知ったのは玉三郎さんがきっかけだったのです。
玉三郎さんの好きな「樂」ってなんだろう、と。
ここで玉三郎さんのお茶碗を拝見できたことは、それも含めてなお一層嬉しいことでした。
玉さまのお茶碗は、夜空に煌めく星々が散りばめられているような輝きをたたえた黒樂茶碗でした。
かねてより宇宙や星に心惹かれるとおっしゃる玉三郎さまらしいお茶碗だなと感じました。
お茶碗自体の展示のほかにも、
お茶碗を焼く過程の映像を見ることができたのも、大変興味深かったです。
大きなのぼり窯で何個も一緒に焼くのではなく、小さな窯にひと腕だけ入れて燃えさかる備長炭の炎の中でひとつひとつ丁寧に焼き上げていました。
焼く過程まで含めて、なんと手間と時間をかけた贅沢なお茶碗なのだろうと思いました。
「時代を超える茶碗たち」という展覧会のタイトルのように、
樂焼のお茶碗を通して戦国時代とつながれたような気がしました。
また、ぜひ訪ねたいです。
樂焼と坂東玉三郎さんについて、追記です。
https://news.kodansha.co.jp/books/20170630_b01
https://intojapanwaraku.com/lifestyle/228717/










