久しぶりに教習所業界の内容を書こうと思います。


過去ブログでも書いたように


自動車学校には様々な仕事がある中で、1番の根幹となるのは『教習』であり、その教習を行うためには各都道府県の公安委員会で実施されている教習指導員の資格審査に合格し教習指導員資格者証を取得しなければ教習を行う事が出来ません。


指定自動車教習所は『安全で優良な初心運転者の育成』という使命があり、教習指導員はその使命を全うするため日々の教習に従事するわけです。


  自動車学校の抱える問題



先日のニュースでも取り上げられておりましたが、昨年2023年の出生数は約73万人で過去最小だったそうで、さらに出生率も過去最低水準。


今から18年前の2015年の出生数は100万人ちょっとでしたので、単純計算で18年後に免許を取得しようとする人は現在よりも27万人は減少するわけです。


加えて現在の若い方の車離れ、免許離れとも言われる時代で



自動車教習所業界のみならず、自動車産業全体の運営は今後さらに厳しくなることでしょう。


  人材確保の難しさ

出生数の減少と若者の免許離れは、免許取得者の減少のみならず、自動車教習所の根幹を支える『教習指導員の人材不足』にも繋がるわけです。


また教習指導員の職務である教習業務は、当然自動車学校に通う生徒に合わせたものでないとならないので、平日なら夕方以降の時間帯と学校や職場のお休みの土日に予約が殺到するため、働く側の教習指導員はどうしても長時間労働と土日の出勤を迫られるわけです。


ですから、新規で教習指導員の資格審査を受ける方も、新卒の方よりもいわゆるセカンドキャリアの30代や40代の方も多く、各自動車学校も現在は賃金や労働条件などを工面し、その人材確保に四苦八苦しているようです。


  教習指導員の資格要件とは?

法的な教習指導員の資格要件は、21歳以上で、資格取得しようとする免許を所持し、交通違反による処分を受けておらず不正がない方が資格審査を受ける事が出来ます。


上記でも述べたように、セカンドキャリアの方も多く新規で教習指導員を目指す方々は年齢も経験も色々な方がいます。


筆者は縁があって、二輪の新規教習指導員の養成講習を対象とした講習の講師をさせて頂いておりますが、実際に受講される方々を見ても年齢、職歴、二輪車の免許経歴等も人それぞれです。

二輪車での公道走行未経験という方も多くいらっしゃいます。


それはそれで全然構わないと思いますが、、、



教習指導員の全国大会で知り合った、ある方がおっしゃっていた言葉で、私の脳裏に強く焼き付いた言葉があります。


『教習指導員の一番の資格要件はクルマとバイクが好きなことじゃろ』

※原文のままです


その時に既に15年以上のキャリアのあった私が忘れかけていた事だったため、その言葉を聞いたときに強くそれが突き刺さりました。


現在、教習指導員として働いている人でクルマやバイクが好きな人はどのくらいいるのか?


肌感覚では、業界にいる方も本当にクルマやバイクが好きな人は以前に比べて少なくなったように感じます。



教習所業界は斜陽産業的なんて言われておりますが、将来的には減少はしたとしても無くなる業種ではないと思います。


クルマやバイクが大好きな方にこれからもどんどん業界を盛り上げて貰いたいなーなんて思います照れ


つづく、、、