自動車教習所の教習指導員になるためには、過去のブログ


でも触れたようにそれ相当の知識と技術が必要ではありますが、実際の現場の指導員はというとやはり知識も運転技量も差があるのは現実です。



ですが日々、その自動車学校という閉鎖的な状況でなおかつ運転に関して素人の教習生を相手にして先生なんて言われながら業務をこなしていれば、自分は運転技術に優れている人間なんだと錯覚してしまうのもこの業種の特徴でもあると思います。



そんな全国の教習指導員達の運転技術を純粋に競い合おうという大会というのが『全国自動車教習所教習指導員安全運転競技大会』なのです。



2001年から三重県鈴鹿サーキットの交通教育センターで開催されていて、2020年のコロナ禍で中止になるまで毎年開催されており、第19回大会まで実施されました。



イメージとしては白バイやパトカーの運転競技大会をイメージしてもらえたらわかりやすいかと思いますが、全国大会と銘打ってますが出場資格は教習所に所属している教習指導員であれば基本的には誰でも参加出来ます(定員はありますが)。



そして主催は自動車、オートバイメーカーのホンダ技研工業(2012年からは教習所協会が協賛となりましたが)なので、主催も参加団体もあくまで民間企業という点では白バイの大会とは大きく異なっていると思います。



大会の目的は


■ 教習指導員の安全運転指導力向上のための自己研鑽と動機付け
■ 教習事業運営に係わる教習所間の情報交換と交流


と堅苦しく述べておりますが、要は『井の中の蛙』の教習指導員はもっと自分自身を自覚して、もっと同業者と意見交換してもっと色々勉強しなきゃダメでしょ?

という主催者の意図のある大会でもあるのです。



先にも述べましたが、教習指導員であれば誰でも参加出来る大会なので自動車学校の方針で半ば強制参加されている方もなきにしろあらずですが、少なからず大会で実績を残された方々に関しては、主催者の意図をくんだ方々であることには間違いないのではないかと思います。


全国自動車教習所教習指導員安全運転競技大会 歴代入賞者


もしかしたら、これを読んで頂いた方が通ってる、もしくは通ってた自動車学校の先生も大会入賞者かも知れませんよ?ウインク



つづく…



※掲載写真はホンダ技研工業のホームページ、全国自動車教習所教習指導員安全運転競技大会のページから引用させて頂きました