各位
春寒厳しき折から、皆様如何お過ごしですか・・・?
大長です。
前回、北斗星の撮影をお話ししましたが、やはりどうしても仕上がりに納得がいかず、ダイヤ改正直前の13日にリベンジしてまいりました。
通称ヒガハス。
27年前に北斗星がデビューした時、先輩に連れられ訪れて以来、全く近寄っていませんでした。
まぁ、最初と最後を飾るのがヒガハスというのも良いな、と思い。
実はその前日の12日にも白岡辺りで待っていたのでしたが、待てど暮らせど来ない。
「見たまま掲示板」の書き込みで「車輌故障の為、札幌を1時間52分遅れで出発」とあり、その後に人との待ち合わせがあったので泣く泣く諦め・・・。
これは何としてもヒガハスで撮り納めてやる!と固く誓いました。
撮影地には、通過予定時刻の約1時間半前に到着しました。平日にも関わらず、既に同業者が40名ほど待機しており、北斗星人気の高さを伺わせます。
かつての国鉄には、列車を発車させる時に確認すべき項目をまとめた語があったと聞きます。
タ→タブレット(所謂通行手形)
シ→信号
カ→客(カク)
ニ→荷物
を、「確かに」に掛けて指差確認していたようで。
それに倣い、線路っ端でカメラを構える者達の中にもこんなのがありました。
タ→縦アングルではどうか?
シ→絞り・シャッタースピードは正しいか?
カ→感度の設定は正しいか?
ニ→二度と来ないぞ!
そう。二度と来ないのです。
絶対に失敗は許されません。てか、私が許しません。
踏切が鳴ると、隣で三脚を据えている同業が「最終ピン電(当該列車の一本先行で、ピント合わせの最後のチャンス列車)・・・!」と呟き、俄かに緊張が高まります。いつしか周辺は80人規模にまで膨らんでいました。
数分後。
踏切がまた上り列車接近合図。
ざわつきがピタッと止まり、各自狙撃体勢。踏切の警報音しか聞こえません。
来た!
この日の先頭は、カシオペア塗装のEF510-509号機。
こういう組み合わせでちょくちょく運転されていた事は知っていたのに、実際に見たのはこれが初めて。且つ最後。
もっときちんと記録しておけば良かったという、怠惰が生む後悔に今回も包まれましたとさ。
さようなら北斗星。
君が私に与えたゆとりのひと時というものを、私は生涯忘れることは無いだろう。
なんて感傷に浸っている間もなく、8月には臨時ダイヤで走るしwww
恐らくそれが本当のファイナルなので、また悪あがきの計画でも・・・。
ではまた。