今年もこの季節、ポピーに託す祈り | スコットランドは今日も曇り空

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気がついたら在英30年。今さら周りに言えない憂さをさらすブログ。

今年もまたイギリスの鎮魂祭、

リメンバランスデーの季節になりました。



グラスゴーはジョージ広場の戦没者慰霊碑。日曜日までにはポピーの花輪で一杯になります。




あちこちで例年の如く

真っ赤なポピーのディスプレイが

見られますが、

今年は心なしか

ポピーの花を胸につけている人が

少ないような?






私も今年は、

いつもと違う意味で

ポピーをつけるのが

少々居心地が悪いです。








ガーデン・オブ・リメンバランス 




スコティッシュ夫はまた

ロンドン出張です。


例年なら

しっかり用意して

夫のスーツやジャケットに

ポピーを付けておくんだけど、

今年は敢えて付けなかった。





They shall not grow old, as we grow old. Age shall not weary them, nor the years condemn.




変なのに目をつけられては

嫌ですからね。プンプン



最近、ロンドンでもエディンバラでも

ポピーを付けている普通の人が

嫌がらせに遭っているので、

自衛に越したことはありません。




As the going down of the sun, and in the morning, we will remember them.



第一次世界大戦のとき、

11月11日の11時に

戦火が止み、

戦争が終結した事から

毎年、その日がリメンバランスデーとして

イギリスの年中行事になりました。



戦没者慰霊の日です。



当日の11時ジャストには

鐘が鳴り、

2分間の黙祷が

全国で行われます。



駅でも学校でも、

11時ジャストに静止して黙祷。




グラスゴー中央駅、恒例のポピーのディスプレイです




それに加えて、

11月11日に一番近い日曜日が

リメンバランスサンデーと呼ばれ、

ロンドンのホワイトホール、

慰霊碑の前で

鎮魂祭と退役軍人のパレードが行われます。









パレードの前夜には、

ロイヤルアルバートホールで

慰霊コンサートも開かれます。



どちらも英国王室には

大事な式典なので、

チャールズ国王をはじめ

ロイヤルファミリーのお歴々が

厳粛に参列して

義務を果たします。





When you go home, tell them of us and say,

For your tomorrow, we gave our today.



考えてみたら、

英国に来てから

毎年、このパレードの中継を

TVで見ているし、

教会に行ったり、

ボーイスカウトのパレードに

息子たちが参加するの

手伝った事などもあります。




過去の式典より



でも、いつでも

世界の何処で

紛争、闘争、戦争が続いていた。



「過去のもの」

「歴史の1ページ」として

平和に振り返るだけの年なんて

訪れるのでしょうか?

いや、そういう平和な世界を

作らなければなりませんね。



全ての犠牲者に合掌。鎮魂。お願い




今は亡きエリザベス女王陛下、フィリップ殿下のお顔が懐かしい!キャメロンが総理大臣だから、だいぶ前の中継録画ですね。




同じ讃美歌だけど、こちらはコロナ禍ロックダウンの真っ最中。ロイヤルアルバートホールのがらんどうの客席が胸に詰まります。ラミンは何度聴いても素晴らしい❣️Love Ramin❣️