Rael Maitreya
 
生きたヒト神経細胞で構成された
世界初のデータセンターが、本格稼働を開始しました。
Quantum Physics

まるでSFの話のようですが、これは現実です。

シンガポールの研究チームが、幹細胞から培養された約1,600万個の生きたヒト脳細胞を一部に組み込んだコンピューティング・システムを稼働させました。

これらの細胞は、Cortical Labs社が開発した特殊な演算ユニットに接続されています。このシステムは、シリコンのみを用いるのではなく生きた脳組織を利用して電気信号の送受信を行います。

なぜこのようなことをするのでしょうか?

それは、脳細胞が驚くほど少ないエネルギーで情報を処理できるからです。もしこの技術を大規模に展開できれば、現代のデータセンターが抱える膨大な電力需要を削減する助けになる可能性があります。

なお、これらの細胞に意識があるわけではありません。脳としての実体も、思考も、自覚もありません。あくまで生物学的なコンピューティング・ハードウェアとして利用されているのです。

コンピューティングの未来は、完全に機械だけで構成されるものではないかもしれません。一部に「生命」が組み込まれたものになる可能性があるのです。


出典:

Cortical Labs. (2025). CL1: The world’s first commercial biological computer. Cortical Labs.�National University of Singapore. (2025). Research on biological computing and brain organoid technology.