ミクロの世界で判断・決定・実行が行われているのですね。
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Rael Maitreya
Nobby Raelian訳 ミクロの世界で判断・決定・実行がおこなわれているのですね
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受精はランダムに起こるものではなく、最も速い精子が必ず勝つわけでもありません。実際には、どの精子が受精に至るかを卵子が選んでいるのです。
何十年もの間、私たちは「受精とは、最も速い精子が勝つ競争である」と教えられてきました。しかし、『Proceedings of the Royal Society B』に掲載された研究は、人間の生殖が実際にはどのように機能しているのかを示しています。
科学者たちは、英国マンチェスターのセント・メアリーズ病院で不妊治療を受けていた60組のカップルから採取した卵胞液を分析しました。その結果、卵子が化学的シグナル(走化性誘引物質)を放出し、ある男性の精子を、別の男性の精子よりも積極的に引き寄せていることを発見しました。
こうした化学的シグナルを通じて、卵子は独自の生物学的選択を行い、どの精子が自分の近くまで到達できるかに影響を与えています。卵子は、自身のゲノムと最適な遺伝的適合性を持つ精子を好むように見え、とりわけ免疫系に関係する遺伝子において、その傾向が見られます。これは、より健康な子孫を生み出すうえで役立つ可能性があります。
興味深いことに、この細胞レベルでの選好は、必ずしも本人が意識的に選んだパートナーと一致するわけではありません。多くの場合、卵子はパートナー以外の男性の精子に対して、より強い誘引を示しました。
この化学的なコミュニケーションは、性交後であっても、女性の生物学的機構が引き続き選択肢を評価し、選別していることを示しています。この仕組みを理解することで、原因不明の不妊に対して、より精密な解決策につながる可能性があります。科学は、生殖の過程で起きている驚くほど高度な生物学的相互作用を、今なお明らかにし続けています。
[Fitzpatrick, J. L. ほか(2020年)「Chemical signals from eggs facilitate cryptic female choice in humans(卵子からの化学シグナルがヒトにおける隠れた雌性選択を促進する)」『Proceedings of the Royal Society B』287巻1928号、20200805。DOI: 10.1098/rspb.2020.0805]
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