空腹で倒れる若者が相次ぐ中国。 | ラエリアン・ムーブメント:"前の”アジア大陸代表のブログ

    空腹で倒れる若者が相次ぐ中国 – 看中国 / VisionTimesJP

    中国共産当支配の中で上手く適応できている人たちは安泰でしょう。それはそれで結構。
    でもそういう人たちからは本当の中国の全体像が見えてきません。発明発見、科学的な進歩、公共工事の進展、などの良い話は X 上でもカバーされますが、そうではない面と常にバランスを取らないと中国は正しく評価できませんね。良い面をブログに書くとともに、問題点も指摘していきます。
     

    空腹で倒れる若者が相次ぐ中国

     30歳の若者が20日間、まともに食事を取らなかったら、体はいったいどうなってしまうのでしょうか。

     

    日本語音声ビデオ:

    空腹で倒れる若者が相次ぐ中国 – 看中国 / VisionTimesJP

     

     最近、中国メディアは、30歳の男性が失業後に 経済的に困窮し、20日間ほとんど食べられない生活を続けた末に倒れ、救急搬送され、最終的に急性腎不全と診断されたと報じました。この出来事を受け、中国の雇用環境や社会保障制度に改めて注目が集まっています。

     南方都市報によると、浙江(せっこう)大学医学院附属第一病院は8月20日、ある症例を公表しました。30歳の楊さんは失業後、生活に困窮し、ネットローンの借金も抱えていました。丸10日間、家に残っていたビスケットなどの菓子類だけで、どうにか空腹をしのいでいました。その菓子もなくなると今度は大量の水を飲んで空腹を抑え、その状態でさらに10日間耐え続けました。

     しかし、21日目になると、腹部の激しい痛みや眩暈、全身の脱力感が現れ、足元もふらつくようになりました。ついには自宅で倒れ、自力で起き上がれなくなりました。楊さんは救急車で深センの病院へ緊急搬送され、急性腎不全と診断されました。

     楊さんの両親は知らせを受けると、江西省の実家に連れ帰り、治療を続けました。地元の病院で3回の血液透析を受けた後、楊さんは突然、両目が見えなくなり、ぼんやりとした光しか感じられなくなりました。家族が楊さんを連れて浙江大学医学院附属第一病院を受診したところ、医師の検査で、楊さんはビタミンB1の深刻な欠乏によって引き起こされる急性の神経疾患を発症していることが分かりました。

     この種の病気は、長期にわたる栄養不良、アルコール依存、極端な食事制限を続けている人に多く見られ、適切な処置が遅れれば、元に戻らない神経障害を引き起こし、命にかかわる可能性もあります。幸い、緊急にビタミンB1を補給したことで、楊さんの視力は徐々に回復し、再び光が見えるようになりました。その後、医療チームが個別の治療計画を立て、腎機能も次第に回復しました。

     この出来事に、中国の多くのネットユーザーからは、「はあ、景気は悪いし、金は稼げないし、物価は高い」「あまりにも悲惨だ」「本当につらい」「ゆがんだプラットフォーム 経済のせいで、失業する人がますます増えている」といった声が上がりました。そこには、現在の雇用環境や生活の重圧に対する無力感と不安がにじんでいます。

     

     近年、中国経済の低迷と失業者の増加が続くなか、若者が空腹のため路上で倒れたり、さらには餓死したとみられる痛ましい出来事が相次いで伝えられています。

     2024年8月、西安市では、北京の「211大学(中国の主要な名門大学)」を卒業した女性が就職活動につまずき、最終的に賃貸住宅で「餓死」し、死亡から約20日後にようやく発見されたという出来事が明らかになり、ネット上に大きな衝撃が広がりました。

     今年4月、東莞市(とうかんし)でも、市民が路上で衝撃的な光景を撮影しました。若い男性が歩道にまっすぐ横たわり、まったく動かず、2人の警察官がそばで見守っていました。その様子は、関係者が遺体の処理に来るのを待っているようにも見えました。通りかかった人はその光景を見て、思わず「おそらく餓死したんだろう」と漏らしました。

     5月13日、陝西省では、中年男性が仕事を見つけられず、4日間何も食べていない状態で路上に倒れました。親切な人が蒸しパンと水を買って渡すと、男性は蒸しパンを受け取る途端、むさぼるように食べ始めました。

     

     今年5月25日、武漢市でも同じような出来事が起きました。若い男性が長期間仕事を見つけられず、さらに数日間何も食べていなかったため、ついに体力が尽き、路上で倒れて一時意識を失いました。その場で助けに入った2人の通行人は、「あの人たちは仲介業者に次々とだまされている。数日前にも女の子が悪質な仲介業者にだまされ、18日間働いたのに、給料はわずか約4700円(200元)しかもらえなかった」と話しました。

     こうした一連の出来事は、異なる都市で、異なる境遇の人々に起きています。しかし、そこから浮かび上がるのは、中国 経済の低迷が続くなか、社会の底辺層に置かれた失業中の若者たちが、生存そのものを脅かされる状況に直面しているという現実です。

     

     中国国家統計局の最新データによると、2026年6月、中国の都市部における16歳から24歳の若者(在学中の学生を除く)の失業率は14.9%でした。この数字は確かに、2023年6月に記録した過去最高の21.3%からは低下しています。

     しかし、別のデータを見ると、まったく違う光景が浮かび上がります。首都経済貿易大学の「中国新就業形態研究センター」が発表した「2025中国ブルーカラー層就業研究報告」によると、中国でフリーランスや単発の仕事など、安定した雇用ではない働き方をする人は、2026年に3億2000万人を突破し、全国の就業人口の44%以上を占めるとされています。つまり、「仕事をしている」中国人10人のうち、少なくとも4人には安定した職がなく、その多くは安定した収入も、十分な社会保障もありません

     そして、ますます多くの中国の若者が、こうした不安定な働き方へと押し出される一方で、この働き方をめぐる一本のインタビュー動画が、ネット上で大きな論争を巻き起こしています。

     北京大学国家発展研究院の副院長で経済学教授の張丹丹(ちょう・たんたん)は最近、「財経」誌の編集長、王波明(おう・はめい)が司会を務めるインタビュー番組「聊一波」で、「フリーランスや単発などで働く膨大な人々の社会保障問題をどう解決すべきか」というテーマについて、次のように語りました。

     「労働経済学の観点から言えば、彼らにとって、働き方が柔軟であること自体が一種の恩恵なのです」

     張丹丹は、こうした働き方をする人々は社会保障を犠牲にする一方で、時間を自由に使える自主性を手にしていると強調しました。この発言が出ると、たちまち大きな反発が広がりました。多くのネットユーザーは、「苦労を知らないからそんなことが言える」「パンがなければお菓子を食べればいいじゃないという発想だ」と批判しました。

     

     同じく著名な教授である湯家鳳(とう・かほう)も公に反論し、「深夜、あなたはもう夢の中かもしれない。でも彼らはまだ生活のために走り回っている。それをあなたは自由だと言うのか?恩恵だと言うのか?それなら、なぜあなた自身はそれを求めない?あなたが受けている手厚い待遇は、こうした人たちに支えられているんじゃないのか?」と厳しく批判しました。

     この論争によって、もともとこうした不安定な働き方に不満を抱えていたネットユーザーの反発はさらに強まりました。ウェイボーでは、あるユーザーが皮肉を込めて、「今では『福利厚生』『恩恵』『ボーナス』のような言葉を見るだけでうんざりする」と書き込みました。

     

    その言葉には、当局や学界の言説に対する皮肉と疲労感があふれています。そして、張丹丹が語った「恩恵」という言葉は、先ほどの3億2000万人という数字、そして楊さんが空腹の末に腎不全に陥った現実と、あまりにも際立った対比をなしています。

     

    しかし、本当に問い直すべきなのは、おそらく「こうした働き方は本当に恩恵なのか」ということではありません。次にビスケットさえ食べ尽くし、水を飲んで空腹を抑えるしかなくなる人は、いったい誰なのでしょうか。

    (翻訳・藍彧)

     

    習近平の肥大したエゴの下の中国。これが現実。