Rael Maitreya
Koichi Raelian 動画訳
movie
ヒマラヤを突き抜ける海洋津波のように見えますが、嵐も大雨もなく、警報サイレンも鳴りませんでした。
8月26日の朝、ネパールとチベットの国境を越えて巨大な山体崩壊が発生し、ネパールのラスワ地区とチベットの吉隆(ギラン)県を襲いました。ボテコシ川とトリシュリ川の水系沿いにある橋や水力発電所、そして村全体を全滅させたのです。
地震計は最初、マグニチュード4.4の地震として記録しましたが、それは構造プレートの動きによるものではありませんでした。
ラスワガディ国境検問所の北東にある高山地帯で、標高5,200メートルにある氷河と基盤岩の一部が崩落したのです。
岩と氷の巨大な塊が、1,200メートル直下の谷底へと一気に落下しました。
この災害は、2021年2月7日にインドのウッタラーカンド州で起きたチャモリ災害とほぼ生き写しです。
どちらの出来事でも、高標高での大規模な岩石・氷の崩壊が谷底を直撃し、「引き込み(Entrainment)」と呼ばれるプロセスを引き起こしました。
崩壊した山体は川に達しても薄まることなく、水分を含んだ堆積物や雪解け水、そして乗用車ほどの大きさの巨石を巻き込み、高速の土石流へと姿を変えました。
それは実質的に、高速道路並みのスピードで押し寄せる液体コンクリートの壁でした。
下流の地域社会には、事前の警報が一切ありませんでした。
現代の監視システムは、モンスーンの雨や緩やかな増水を捉えるように設計されており、快晴の朝に20キロ上流で起きる突発的な山の崩壊を想定していないからです。
何十年にもわたる気温上昇が、ヒマラヤの険しい峰々を繋ぎ止めていた永久凍土を溶かしています。
ネパールとチベットの国境で起きた出来事は、これらの山々における最大の脅威がもはや「天候」だけではなく、「山そのものの崩壊」であることを物語っています。
