2026年8月24日
プーチンの臆病さが核戦争を招いている
Putin’s Pusillanimity Is Leading to Nuclear War – Paul Craig Roberts
ポール・クレイグ・ロバーツ

プーチンの臆病さは、ロシアが自国の国益や主権を守るだろうという西側諸国政府の認識を打ち砕いてしまった。エストニアのような小国でさえ、公海上でロシアの石油タンカーに立ち入り検査を行うことに何ら恐れを抱いていない。
ロシア中央銀行総裁であり、親西側派のロシア高官でもあるプーチンの側近エルヴィラ・ナビウリナによって軍事予算が抑制されてきたため、ロシア海軍にはロシアの石油を積んだタンカーを保護するだけの能力がないのだ。さらに、トランプやイスラエルからの圧力に屈してシリアを見捨てたプーチンは、同国にあった空軍・海軍基地を失い、もはや地中海におけるプレゼンス(存在感)を維持していない。
英紙テレグラフの報道によれば、エストニアに続き、フランス、ベルギー、ドイツ、フィンランドもロシア産石油を運ぶタンカーへの立ち入り検査に加わっており、これまでに13隻が拿捕されている。
https://www.telegraph.co.uk/world-news/2026/08/21/russia-defenceless-mediterranean-first-time-decades-putin/
これらは戦争行為に他ならないが、プーチンからは何の反応もない。彼はロシアのインフラ、都市、民間人に対するミサイルやドローンによる攻撃でさえ、単なる「テロ行為」として片付けてしまっている。プーチンにとって戦争とはドンバス戦線のみに存在するものであり、一時的な軍事介入に過ぎないのだ。
4年半が経過しても小規模な紛争に勝利できず、挑発に対して絶えず屈服し続けたプーチンの姿勢は、西側諸国を増長させ、一線を越えてロシアに対する実際の戦争行為へと踏み切らせる結果となった。ロシアからの反応が皆無である以上、挑発行為はさらにエスカレートし、やがてロシアに残された選択肢が核の使用だけになる事態へと至るだろう。
BRICSもまた、プーチンの臆病さの犠牲となっている。同組織は、西側諸国との紛争においてロシアを支援することもなければ、イスラエルと米国による攻撃に直面するイランを支援することもしなかった。BRICS加盟国は、ロシアやイランに対する米国の制裁に言葉の上では反対しているものの、実際の行動はほとんど伴っていない。イランは、違法かつ一方的な制裁に直面した加盟国を支援するための共同の仕組みとしてBRICSを機能させるよう説得を試みてきたが、成功していない。
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秘密警察出身だけに、自分がこういう手を打ったらどういうことにつながって、その結果どうなるだろう、の展開が読めます。
それだけに、手を打つことを躊躇する。
人を集めて演説するのが好き。でも最近は迫力がないためにその演説内容が広がっていかない。
注意深く、側近に実力者を置かない。
後継者養成をしていない。自分の身の安全を約束してれる人物が居れば安心して引退できるのに。
今は、怖くて引退もできない。
あれもできない、これもできない:
決断・実行ができなくなってしまっています。

