Rael Maitreya

Nobby Raelian訳・要約

 

中国が「超バイオニック」なAIヒューマノイドロボットを発表

中国は先ごろ、量産を目的として開発された等身大の「超バイオニック」ヒューマノイドロボット『U-World U1』を公開しました。しかし、その真の注目点は、単なる動作や皮膚、AIだけではありません。感情を読み取り、人を記憶し、さらにはその人物の顔や声を再現することさえできるロボットを作るという計画にあるのです。

 

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 AI Revolution

【動画要約】

中国のUBTechが、これまで多くの人が「まだ何年も先の話だ」と思っていた領域に踏み込みました。

発表されたのは、量産を前提にした実物大の超バイオニック・ヒューマノイド「UWorld U1」です。

しかし、本当に重要なのは、動きが滑らかになったとか、皮膚や顔が人間らしくなったとか、AIが賢くなったという話ではありません。UBTechが目指しているのは、【人の感情を読み、過去の会話を記憶し、あなたの生活の文脈を理解し、さらには特定の人物の顔や声まで再現するロボット】なのです。

 

UWorldには3つのモデルがあり、全身型のU1 Proや高機動型のU1 Ultraなどが用意されています。発売時点ですでに1万3,361台を超える注文が入っていたとされ、UBTechはもはや「需要があるかどうか」を試している段階ではありません。彼らは、ヒューマノイド型の「伴侶ロボット」を現実の市場にしようとしています。

 

U1は、人間そっくりの皮膚や顔、こちらを追う目、まばたきするまつ毛を備え、最大で人間の基本動作の90%を再現できるといいます。とはいえ、実演を見ると動きにはまだ硬さがあり、歩行も時折ぎこちなく、ダンスでは人間側が安定を助けているようにも見えます。それでも妙な感覚を覚えるのは、UBTechが売ろうとしているのが単なる「動き」ではなく、【人間のような存在感そのもの】だからです。

 

その中心にあるのが、同社が「長期的な伴侶関係のための、世界初の感情認識型大規模言語モデル」と呼ぶAIです。20種類を超える細かな感情状態を90%以上の精度で認識し、あなたの気分に応じて反応し、やり取りを記憶し、自ら話しかけるような伴侶を目指しています。反応速度、口の動きと音声の同期、長期記憶、感情認識――つまり彼らは、「不気味の谷」をあらゆる方向から潰そうとしているわけです。

 

そして、ここから話がかなり個人的になります。UWorldには「Agent Memory OS」と呼ばれる長期記憶システムがあり、毎回初対面のように接するのではなく、過去の出来事や会話を時間をまたいで覚え続けます。さらに周囲の状況を常に認識し、いちいち呼びかけなくても必要に応じて反応する「能動的ケア」を行う設計です。便利に聞こえます。しかし、目と耳があり、あなたの顔、声、感情、生活習慣、個人的な履歴まで理解して記憶するロボットが家の中にいるとなれば、当然プライバシーの問題が出てきます。

 

UBTechがここまで力を入れる背景には、中国の孤独や高齢化があります。同社は、一人暮らしの成人が9,000万人以上、子供と離れて暮らす高齢者が1億1,800万人いるとしており、伴侶ロボットを精神的・感情的な支えにしようとしています。狙っているのは、孤独、高齢者介護、心理的支援、家事、接客、観光、教育、研究、富裕層向け家庭サービスまで、非常に広い市場です。

 

しかし、最も議論を呼びそうなのは「Human Robot Companionship Initiative」です。UBTechは、親と離れて育つ子供、一人暮らしの高齢者、困難な状況にある家庭などに、毎年カスタマイズしたロボットを寄贈する計画を掲げています。そして、そのロボットには【3D顔面再構成と声紋による本人再現機能】を組み込めるとしています。つまり、離れて暮らす親、遠くにいる子供、場合によっては亡くなった配偶者の顔や声を再現したロボットが、家の中であなたと会話し、過去を記憶し、感情に反応することになるのです。

 

それは誰かを慰めるかもしれません。しかし同時に、人を人工的な感情関係の中に閉じ込め、支援と「代替」の境界を曖昧にする可能性もあります。そして孤独や悲嘆の中にいる人々に対して、「模擬された人間関係」を販売する新しい産業が生まれるかもしれません。だから今回のUWorld U1は、これまでのヒューマノイドとは話が違うのです。洗濯物を畳めるか、荷物を運べるか、工場で働けるかという話ではありません。【ロボットを便利にするだけでなく、個人的な存在にしようとしている】のです。

 

しかもUBTechは、家庭向けだけを見ているわけではありません。同じ頃、同社の「Walker S2」は、中国とベトナムの国境検問所で、列の整理、旅行者の案内、税関手続きへの回答、群衆監視、貨物検査などに投入され始めています。工場や物流向けに設計されたヒューマノイドが、今度は国境や公共インフラの中に入り始めているのです。

 

つまりUBTechは、ヒューマノイド市場の両端を同時に攻めています。Walker S工場、物流、国境、公共インフラへ。そしてUWorld家庭に入り、感情を読み、記憶を築き、やがて誰かの顔や声までコピーする。

 

だから本当の話は、ステージ上に現れた「ちょっと不気味な人間そっくりのロボット」ではありません。

 

【同じ会社が、工場ロボットを作り、国境警備を支援するロボットを作り、高齢者を支えるロボットを作り、感情的な伴侶を作り、そして最終的には「人間のレプリカ」まで作ろうとしている。】

そこが、この話の一番大きなポイントです。

 

英語の短い動画

https://www.youtube.com/watch?v=kjqWO8kFk7M