ヒトの脳細胞で「生きたコンピューター」、商業化へ競争も - 日本経済新聞

 

Rael Maitreya

 

Nobby Raelian動画訳

 

科学者たちは、シリコンの先へとコンピューティングを進化させようとしています――生きたニューロンを生物学的なプロセッサーとして利用するのです。その可能性は驚くべきものです。ごくわずかなエネルギー消費で、強力な計算能力を実現できるかもしれません。

しかし、そこにはより暗い問いもあります……。私たちは、倫理が追いつけないほど速く前進しているのでしょうか?

 

【質問】:生きた人間の脳細胞で動くコンピューターを、あなたは信頼できますか? それとも、それはテクノロジーが決して越えてはならない一線なのでしょうか?

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 (動画要約

科学はいま、シリコンの先へ進もうとしています。

生きた人間のニューロンをコンピューターの一部として使うのです。

Cortical Labsのシステムでは、人間の皮膚細胞から作った約20万個のニューロンが電極上で育てられ、『Doom』(1993年に登場した有名な一人称視点のシューティングゲーム)を動かす実験まで行われています。

成功すれば「穏やかな信号」、失敗すれば「混沌とした信号」を与えることで、細胞はわずか1週間ほどで移動や射撃の基本を学びました。

 

なぜそんなことをするのか……。理由の一つはエネルギーですAIが必要とする計算能力と電力消費は急増しています。一方、人間の脳は約20ワットで動き、少ない経験から驚くほど効率よく学習します。そこで研究者たちは、「脳そのものを計算装置として利用できないか」と考え始めたのです。

 

ただし、「人間の脳細胞がDoomをプレイしている」という表現には注意が必要です。実際には、画面を認識し、成功と失敗を判定し、学習を制御している大部分は通常のコンピューターです。ニューロンだけでゲームをしているわけではありません。しかし、ニューロンを単なるランダムノイズに置き換えると学習は止まりました。つまり、生きた細胞も小さいながら本物の役割を果たしているわけです。

 

そして、ここからが本当に不気味なところです……。

問題は、こうした細胞が「賢いかどうか」ではありません。【何かを感じている可能性があるのか】ということです。知能と意識は同じではありません。ニューロンは失敗すると「混沌」を与えられ、それを避けるように反応します。それは単なる生物学的反応かもしれません。しかし、神経科学者であるMark Solms氏の考えが正しければ、『快・不快』のような感覚は、高度な知性が進化するよりも前から存在しており、生き延びようとする生命の基本的な働きから生まれる可能性があります。

しかも、私たちは意識があるかどうかを外から見抜くことが非常に苦手です。かつて植物状態と診断された患者が、脳スキャンでは質問に反応し、実際には意識を保っていた例があります。もし目の前にいる人間の意識さえ見逃すことがあるのなら、培養皿の中の数十万個の細胞に何らかの感覚が生まれたとして、それをどうやって確認するのでしょうか。

 

もちろん、この研究には大きな可能性があります。人間の病気をより正確に再現し、新薬を試し、動物実験を減らすことができるかもしれません。さらに、生きたニューロンをインターネット経由で利用できるサービスまで現れ、この分野はすでに研究室だけの話ではなく、ビジネスになり始めています。

 

ですから、私が怖いと思うのは「人間の思考をコピーすること」ではありません。

もっと根源的なことです。

私たちは、人間の皮膚から細胞を取り出し、それをニューロンに変え、電極につなぎ、穏やかな刺激と混沌とした刺激で訓練しています。そして、もしその培養皿の中で、ほんのわずかでも「感じる何か」が生まれたとしても、外から見えるものは何も変わらないかもしれない……。

ゲームはただ、そのまま続いていきます。

そして誰も、それに気づかないかもしれないのです……。

 

英語の短い動画

https://www.facebook.com/rael.maitreya/posts/pfbid0aW1gmEPMWfz2pPBBZPApfj4eAHsbX5MSWmbLS3ruum98CKDP6ogS1x2ySmcH9yz8l