「米国は国家債務で1000%破産する」イーロン・マスク氏が警告 唯一の解決策とは?
飯塚真紀子
在米ジャーナリスト
イーロン・マスク氏が、ポッドキャストのインタビューで、米国は「1000%破産する」と強い危機感を示した。背景にあるのは、急増している米国の国家債務だ。
同氏は、現在、米国の約38.5兆ドルの債務に対する利払いが年間約1兆ドルに達して軍事費や社会保障関連支出を上回る水準にあり、トランプ氏の要求通り、国防費が1.5兆ドルまで引き上げられれば、国防費が利払いを上回る可能性があると懸念を示した。
マスク氏はまた、国家債務による破産を防ぐ唯一の解決策についても言及したが、どのような解決策なのか?
ココがポイント
Dwarkesh Patel
英語の2時間以上の映像
(前略)1,000% going to go bankrupt as a country, and fail(後略)
出典:FORTUNE 2026/2/8(日)
(前略)excessive debt could lead to a fiscal crisis.
出典:Committee for a Responsible Federal Budget 2026/1/22(木)
エキスパートの補足・見解
米国の財政状況については、1月、責任ある連邦予算委員会が、米国は6つの財政危機(金融危機、インフレ危機、緊縮危機、通貨危機、デフォルト危機、漸進的危機)を起こしかねない軌道にあり、「いつ破綻が訪れるかはわからないものの、方向転換しなければ何らかの形の危機はほぼ避けられない」と警告している。
そんな中、マスク氏は「国家債務を解決できるのはAIとロボット工学しかない。AIとロボット工学がなければ、我々は1000%の確率で国家として破産する」と明言した。
AIとロボット工学が生産性を飛躍的に高めればGDPが拡大し、債務の相対的軽減に繋がると同氏はみているようだ。
マスク氏はまた「技術がGDPの成長を加速させ、債務を軽減するのなら、なぜ、政府効率化省で積極的な歳出削減を推進したのか?」との問いに、技術革新が成長を押し上げるまで、無駄や不正を削減して財政悪化のスピードを抑える必要があるからだと説明した。
日本の債務残高の対GDP比は約235%と米国の約2倍。積極財政へと転換する高市氏は、成長戦略の1つの柱としてAIの推進を掲げているが、マスク氏が行ったように、成長するまでの措置として歳出削減にも注力する必要があろう。