「マイトレーヤ

            ~その教えの神髄~

 

        マイトレーヤ・ラエル

 

第6章 生きることに意味を見いだす

 

喜び、科学、そして宗教 

「進み過ぎるくらいの方が、遅れないで済みます」 ラエル  

 

人は、子供の頃は、喜びの活用の仕方を本能的に知っています。ところが成 長するにつれて、子供はそれを失っていきます。そして、大人がそれを再発見するにはかなりの努力が必要です。なぜ人は、何度もセミナーにやって来るのでしょうか。もちろんそれは、もっと幸せになるためです。人類すべての願いというのは、もっと幸せになることですから。 

 

人は、生まれた直後から、「あれもダメ、これもダメ」と言われ続けます

 

「兄弟たちよ、あなたがたの悪いところを悔 い改あらた めなさい」と、幸せになる方 法を教えてもらいます。 

 

「性に関しては用心しなさい」と、幸せになる方法を教えてくれます。「産 みの 苦しみを味わいなさい」と、幸せになる方法を教えてくれます。「額ひたい に汗してパ ンを得なさい」と、幸せになる方法を教えてくれます。 

 

さらに別のところでは、「幸せであっても構わないけど、豚肉だけは絶対に食 べてはいけません」と教えてくれます。確かに、豚肉を食べなくても幸せでい ることはできます。でも、ダメだダメだと言われ続けていると、だんだんと不 満が蓄積してきます。 

 

「電灯は、何時から何時まで点 けてはいけません。いつの日には、この皿を使 ってはいけません。あれもこれも、ダメです」──もう、助けてください。  

 

こういう教えが積み重なって、分厚ぶあつ い本になったりします。反対にやっても いいことだけを書いた本の方が、薄っぺらで済むかもしれません。 

 

二つの大切な規則に従う以外は、すべて許されるとしなければなりません。そ れは、「自己と他者を尊重することと」「非暴力」です。 

 

その他のことは私たちの自由です。考えたいことを考え、成りたい者になり、 誰を信じるのも何を信じるのも、それを信じたければ自由です。より幸せでい るために、それを可能とすることを科学が発見し、また創造するのも自由です。  

 

科学は私たちに幸せの道を切り開いてくれますより良く生き、遊び、開花 するための自由時間を作り出してくれます。

 

私たちは、昔の人がどんな生活を送っていたかについて、十分に意識してい ません。彼らはちょっと移動するだけでも大冒険でした。今日では、何千キロ の道程みちのりも数時間で移動することができます。昔は、一生、自分の村や地域から 出ない人もたくさんいました。自分の家から100キロ離れたところで何が起こ っているのかも、全く知らずにいたのです。  

家にいても、冬は寒いし、夜は暗かったのです。冬は氷を割らないと水も手 に入らないとか、いろいろです。それなのに、昔は良かったと言う人がいます ね。  

 

私は現代の預言者で良かったなぁと思っています。確かにイエスのように水 の上は歩きませんが、車は運転します。これは奇跡の一つですよ。人類の知性 と創 造性の奇跡です。  

 

科学技術が進歩しすぎて発展が速すぎるので、それに適応することができないと言う人がいます。でも、私の意見は逆です。私たちにはすべてのことが可能であり、進み過ぎるくらいの方が遅れないで済むのです。研究者の言ってい ることはユートピアの話で夢物語であり、今日実現するのは不可能だと思う人 には、ちょっと待ってくださいよ、と私は言いたいです。  

 

絶対にこんなことは実現しないだろうと思うことや、現在は想像すらできな いようなことでも、20年や30年かしたら実現します。これは、毎年倍々と加 速的に向上していくコンピュータの性能のおかげです。次の10年の間には、人 類の歴史で発見したすべてのこと以上の発見がなされるでしょう。その次の5 年間にはさらに同様の発見があり、これが2年間、1年間、6カ月間と加速され ていき、遂つい にはたった1分の間にドカン!と、私が「絶対的な知識」と呼んで いるものを獲得することになります。つまり、主要な原理をすべて知り尽くしてしまうのです。  

 

名前は忘れましたが、ある著名人が1900年頃に、 

「私たちの子孫にとって悲しむべきことは、私たちがすべてを発明し尽くして しまったので、もう発見すべきことが何も残っていないことです」  

 

と言いました。本気でそう思っていたのです。確かにそれは、鉄道技術が発 明された直後のことだったからなのでしょうが、今だったら笑ってしまう話で す。しかし、現在でも、まだ彼のように考えている人たちがいます。そういう 人たちは、すべてを知り尽くしたつもりになっていますが、実際のところは、まだほとんど何も知らないのです。  

 

科学に反対する人は全員、偽善者です。なぜならそういう人は、科学の恩恵 を毎日受けているにも関わらず、そのことを意識していないからです。ものを 見る目が全くなく、自分がどこからやってきたのかを忘れています。  

 

「 幹細胞」に反対する人たちは、どんな病気の場合でも、幹細胞の研究で得ら れた医薬品については、本人も家族も絶対にそれを使わないとする宣言書に署名するよう、私は要求します。そういう言行不 一 致ということがないように、 彼らを助けてあげましょう。

 

出版社:無限堂

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