•      「マイトレーヤ
  •       ~その教えの真髄~
  •      マイトレーヤ・ラエル
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  • 第5章  観照かんしょう すること 
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  • 「私たちはくだ です。それを通して無限を自己表現できる人もいますが、できな い人もいます」 ラエル  
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  • その朝は、500人の前で、音楽家が預言者の要請で楽器を演奏しましたが、いつになく調 子のよい乗りでした。ラエルはこの楽器の音を通して、意識的に聴 いて観照しょう することの効果 を私たちに感じさせてくれました(2003年8月、スロベニアでのセミナーにて)  
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  • 音楽の聴き方にはいろいろあります。耳で聴くこともそうですが、音楽をありのままに感じ(=観照し)ながら意識をもって聴くのです。すると、音楽の本 来の姿が見えてきます。  
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  • 音楽は、私たちの身体のすべての細胞にしみ込んでいきます。それは通り過 ぎていく振動であり、私たちにとって良い振動もあれば、害になる振動もあり ます。だからこそ、人を向上させる音楽を聴き く必要があるのです。
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  •  「その言葉が静けさよりも美しい時だけ話すべきだ」と言いますが、同じよう に、「音楽も静けさよりも美しいときだけ聴くべきだ」と言えるのです。  
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  • この音を聴いてください。これは音楽ではなく、音です。音だけを聴くので す。音を感じてください。音がしみ込んできて、脳内の物質が整列していくの に身を任せてください。私たちの中で起こる音の効果を、あるがままに感じ(= 観照し)てください。  
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  • この音が私たちの中で物質に変わります。神経細胞ニューロンの間の繋つな がりを作り出す のです。この音が脳を刻きざ んでいきます。それは見るものや、触れるものや、香 りにも同じことが言えます。この音が脳に与える効果に集中してください。つひとつの音が私たちに影響を与えます。  
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  • 音がうるさすぎて、何も分からないときがあります。これは音楽とは言えま せん。音楽を聴 いて、湧わ き上がる感情に浸ひた ることもできます。これの方がまだ いいです。音楽を聴いて感激することもあります。さらにもう少しマシです。聴 いている音そのものになってしまうこともあります。音が脳に与える効果を意 識しながら。これは完璧です。というのは、これが音の本来あるべき姿だから です。一つひとつの音が、それぞれ独自の効果を私たちに与えているのを感じ てください。 
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  • この音を前にして無心でそれに聴き入る(=観照する)ならば、それはどんな に優すぐ れたセミナー講師の講義よりも強力です。この効果を感じてください。  
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  • 一つひとつの音と静寂せいじゃく とが互たが いに補おぎな い合いながら、それぞれが脳の特定の部 分に働きかけてきます。最初は何も感じられず、単に音楽の音だけがガヤガヤ と聴こえるだけでしょう。しかし、無心(=観照)の状態で、音と音が脳に与え る効果に完全に集中して身を任せれば、感じ取ることができます。一つひとつ の音によって違った感情が湧わ き起こったり、色が見えたりします。 
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  • 目を閉じれば、音の効果をもっと強く感じ取ることができます。なぜなら、脳 が視覚からの刺激で気が散ってしまうことなく、耳からの音の効果だけに集中 できるからです。目隠めかく しを1日に数時間も続けていると、聴覚が改善されてい くことが科学的にも証明されています。
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  • 感じてください!  
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  • 脳に対する音の効果を感じ始めたら、それぞれの音に呼応して、脳の一部が 光を発しているということを想像してみます。みなさんは、一つひとつの音、 一つひとつの静寂 、一つひとつの息吹いぶき を感じることができます。 
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  • まるで耳からつむじ風が入ってくるように、音が意識の最も深いところまで 入り込んでいき、それが神経物質を並べ替 えるのを意識しながら、音を耳から 入れるのです。考えも、分析も、判断もすべて失われます。  
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  • それぞれの音がやってくる、その瞬間を感じてください。その度たび に新鮮な音 です。というのも、たとえ同じ音符が演奏されたとしても、最初と同じ効果は 生じないからです。つまり、一音一音聴 くごとに、脳がその都度つど変化してしま うので、同じようには聴こえないのです
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  • 感じてください!  
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  • 無心で感じる(=観照 する)とは、音が私たちを向上させることに身を任せ、 様々な色で私たちが輝かがや きだすのに身を任せ、心臓が鼓動するのを聴き、静寂が 私たちを貫つらぬ くのに身を任せることです。  
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  • 私たちは、すべてが早送りで過ぎ去っていくような社会の中で生きているた め、まるで静粛というものが軽かろ んじられているかのような印象を受けます。し かし、およそ静寂こそが数ある教えの中で最も美しく、最も豊かな教えである のです。  
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  • ディスコなどの不快な音や近代のリズムの中には、私たちを破壊するものが あります。限度を越した打楽器の音は私たちを病気にします。不協和音が拷問ごうもん の道具として使われていることを知っていますか? そういう音は、麦の成長を 阻害そがい することもできるのです。  
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  • 脳は音を聴くことはありません。脳は、聴覚器官から送られた電気信号を感 じるだけです。自分の脳内の、この電気化学的な刺激を捕とら える努力をしてくだ さい。メスで脳を切っていくように、音楽家は音を使って私たちの頭の中に入 っていきます。音で人を治療 することもできるし、気を狂くる わせることもできま す人を馬鹿にさせたり、覚醒させることもできるのです
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  •  観照するとは視覚や聴覚のことだけではありません。真の観照とは、全感覚を同時に、または別々に動員して行うものです自分の周りの人々の顔を観照 できるようになってください。自然の風景を観照できるようになってください。 それは、私たちの周囲のすべてのものと、調和を保って存在するということで す 。「 観照 」とは「正しい観察」を補完するものです。  
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  • 感情その他の寄生虫を駆除した後に、観照の境地に達することができます。 教育や、「ありのままでいる」ことから人を遠ざける文化の中では、観照は馬鹿 げたことだと見られますが、実際は意識を救うための唯 一の方法なのです。 
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  • 観照とは、欲望なしに、ありとあらゆる存在から快楽を得ることです。欲望することなく、所有することなく、ただし、それらから距離を置くことなく愛 でる歓よろこ びです。  
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  • あるものを見たとき、または何も見ないで、ただ内なる平安の状態に自分を置きます。幸せの状態、「ありのままでいる」ことの幸せの状態です。この立ち 止まることのない世界の中では、観照するには「ありのままでいる」必要があ るのです。  
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  • さらに、自己の観照があります。鳥を観照したりするのは簡単です。観照し ている自分のことを観照するのは、より難しいです。一歩下がって、自分が「存 在する」ことを観 照してみてください自分自身の意識を観察してください。頭で考えるのではなく、観照しながらですこれが超意識というものです。 

 

出版社:無限堂

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