「ハーモニー・メデイテーション」
~その教えの真髄~
マイトレーヤ・ラエル著
第七章 完璧という神話
同情心 の項
同情心 compassion 思いやり。哀れみ。慈悲心。
「同情心・ 思いやり」。これも人間が持つ偉大な資質のうちの一つで、謙虚さの幹みき から出 たもう一つの枝です。
同情心・ 思いやりとは、他人に対して謙虚であることです。同情心とは、誰かが私たち に対して悪いことをしてしまったと、いつかは分かってくれるときの、その人 の良心の痛みをあらかじめ感じ取ってあげることです。同情心とは、その人が どんなことをしてしまっても、許しを与えることです。
同情心があるとは、高慢さや、いつも自分が正しくなければ気が済まないという低級な熱情から、自分を隔離 できることです。私たちを低いところへ方向 づけるすべてのことから、自分を隔離 できることです。自分自身を傍観者的に 眺なが めることができるだけでなく、他人のミスや他人が私たちに加える危害につ いても、傍観者的に眺めることができるということです。
そうすると、自分は他人の行為の共犯者であるべきなのかというと、そうい う意味ではありません。他人からの危害に対しては立ち向かうべきなのですが、 それを傍観者的に行うのです。こうしてこそ私たちは、同情心に到達すること ができるのです。
同情心を感じるとは、他人が私たちに行う悪事の結果をあらかじめ見通して、 悲しみを覚えることです。
同情心を感じるとは、次のように言えることです。
「あなたは私を苦しめました。でも私は、代わりにあなたに愛をあげます。で もあなたは、自分が私を苦しめているということを理解しなければなりません。 あなたは間違っていますが、私はあなたを許します」
謙虚さに裏打ちされた同情心(すべての行為の基礎となるもの)こそが、正しい 道なのです。
謙虚さや同情心というのは、控ひか え目め なものでなくてはなりません。透明だと 言ってもいいほどに、それは控え目であるべきです。
そのようにあるとき、初めて人の心の深いところにそれは触れるのです。も しかしたら、それによって、相手の寛容な態度を引き出すことになるかもしれ ません。〝もしかしたら〟と私が言ったのは、相手が変わることを期待するとい うのは、すでにそれが同情心によるものではないからです。
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