「マイトレーヤ

                                                        ~その教えの真髄~

 

                                                   マイトレーヤ・ラエル 著

 

 

第14 章   若者たちへのメッセージ

 

若者たちの精神性の欠如   の項

 

「安全性を求めれば求めるほど不安になり、不安定さを求めれば求めるほど安心します」 ラエル 

 

若者たちの精神性の欠如けつじょ (『アポカリプス』誌、2000年・第3季号より) 

 

「ありのままでいること」よりも「所有すること」の方に重点が置かれていますが、しかしながらそれと同時に、古い神話そして、罪悪感を抱いだ かせる古い信仰に基もと づく神秘的な精神性が消えてしまったことを、とても嬉うれ しく思います。残 念なのは、多くの人々にとってそれらに代わるものが何もなく、全くの砂漠だ けが残ってしまったことです。砂漠の周りには、物質だけがまるで蜃気楼しんきろう のよ うに存在しています。人々は、自分たちの目に見えるものへの欲求に突き動か されて前進します。買い物などをして、しばらくの間は幸せを感じますが、買 った物に慣れてしまうと、再び喜びは小さくなります。  

 

ある日、もう幸せではなくなります。その物からは、それ以上に幸福の幻想 が得られなくなります。すると、今度は他の場所を探 し、何かを期待します。し かし、もう精神性も、大きな神話も、神への信仰も、悪魔への信仰もすべて消 えてしまっています。残っているのは物質崇拝です。すると今度は、銀行の預金がどれほどあろうが、どれほど物を所有していようが、以前よりも幸せでは なく、絶望感に陥おちい っている自分に気がつきます。  

 

深い絶望感は、特に若い人たちに見られます。年老 いた人たちはまだマシで す。若い人よりも脳が上うま 手く働きませんから。ですから、自分たちの不幸につ いて若い人よりは意識していないか、意識するのが遅いのです。当然、若い人 よりも辛抱しんぼうはできます。おそらく、年寄りは死ぬことが怖いので、自分たちの 人生をゆっくりと終わりに近づける時間という現実から、逃げているのでしょ う。  

 

若い人にとっては、すべてが速く進んでいきます。そして生きても行きたい し、幸せにもなりたいのです。でも、幸せは外に求めるものではありません。 自分で育てていかなくてはならないものです幸せは自分で作り出し、育てる ものだということを、若者たちに教える必要があります。 

 

ありのままでいるということを正しく理解する必要があります。それは何 も所有しなくていいという意味ではありません。快適に過ごすために何かを所 有することは必要です。でも、まずは「ありのままでいる」ことを優先してく ださい。なぜなら、私たちが所有する物によって「ありのままでいる」境地に 達することは、決してできませんから。  

 

それが現代の、若者たちの大きな問題です。だから自殺が、世界中の若者た ちの最大の死亡原因となっているのです。交通事故、ガン、エイズよりもはる かに多いのです。世界保健機関(WHO)の推定によると、2000年に自殺した 人は世界でおよそ100万人で、自殺未遂の数は、その10倍から20倍だそうで す。40秒にひとりが死に、3秒にひとりが自殺を試こころ みているということになり ます。 

 

100万人が、あまりの苦しみのために、ある日、死ぬことを選んでいるので す。もう「ありのままでいる」ことができないからです。「ありのままでいる」 ことができれば、死にたいなどとは思いません。「所有する」ことで「ありのま までいる」ような気分になりますが、ある日、「所有する」ことはつまらないこ とで、空虚で、空から っぽなことだと気がつくのです。  

 

そういう時にこそ、純粋な精神性に目を向ける必要があります。これによっ て、人間は生きていることの特権を感じ、意識を持たない無限の微粒子 が意識 を持つようになったのが人間なんだと感じるようになります。突然私たちは自 分たちの無限性を意識するようになります。それが意識を持つ人々の特権です そういう人たちは幸せです。なぜなら、人生という路みち を最大限に楽しんでいる からです。  

 

気分があまり良くないときは、死ぬ決心をするのも理解できますし、もっと もだと思います。人は、自分で選んで生まれて来たわけではありませんが、死 ぬのを選ぶことはできます。 

 

昔、私たちの祖先はひどい状態の中で生きていました。食べるものもないし、 寒いし、全く安全ではないし、健康保険 も何もなかったので、不幸でした。そ れは獣けもの の世界でした。ひどいものでした。それでも自殺をする人はほとんどい ませんでした。なぜなら、彼らは人類の未来と発展に絶対の信頼を置いていた からです。  

 

この信頼を取り戻し、若者たちに再び与える必要があります。新しい社会が 目覚めようとしています。すべてが終わったわけではありません。それどころ か、私たちが惑星間の、銀河間の文明を作り上げていくのだ、ということに気 づく必要があります。もし私が今15か16歳だったら、いつか自分が他の惑星に 旅行し、他の文明と関係を持つという考えに興奮するでしょう。すごいことで す! とても面白いです! 

 

すべてが終わったなどとは言わせないでください。「未来はない」と若者は言 いますが。人間にとっては欠かせない、この種の新しい精神性が芽生めばえつつあ るのだという希望を、彼らに持たせてください。  

 

ある偉大な哲学者が言ったように、人間は宗教的な動物なのです。人間には 宗教が必要です。原始的な宗教ではなく、人間同士の繋つな がりという新しい宗教 です「宗教」とは、ラテン語で繋がりを持つという意味です。例えば自然など と。 

 

それらはあっという間にどんどん増えてきました。環境保護論者の運動、ア ジアの様々な宗教と混合したそのような運動、アメリカの伝統主義の人々と土着の人々とを結びつける繋つな がりなど。これらの人々は突然、木や植物、動物、 地球、太陽と月の周期との繋がりを感じ始めています。  

 

これが精神性です。それは唯物主義の精神性です。それこそ現代の人間が必 要としている精神性です。悪魔や神のいる不自然な精神性ではありません。誰もそんなものを望んではいません。若者はなおさらそうです。彼らは正しいで す! 

 

人は自分たちこそ神なのだ、と実感できるような精神性を求めているのです。 つまり、人間こそ「すべて」であり、無限そのものだということです。なぜな ら人間は、地球上のすべての人間と、生きているすべてのものと、また生きて いないすべてのものと、星、惑星、無限と結びついているのですから!  

 

よく見てください。感じてください。みなさんはそれ自身が意識を持つようになった無限の一部なのです。自分たちが一つであること、星々や惑 星、動物、 木と一つであると感じてください! 私たちの周りにあるすべてのものと、私た ちの細胞と、私たちを形づくっているものと、私たちの隣人や遠くにいる人た ちと、私たちの周りにいる生きているものすべてと、植物と、宇宙と、海と、月 と、その全部と繋つな がっているのを感じさせるような宗教性を体験してください。 そうすれば、もう死にたいなどと思わなくなるでしょう。  

 

もし自分の精神性の中に、信条の中に自分の起源を求めなければ、1分間に 自殺をしようとする人の数は増え続け、死者のリストはさらに長くなるでしょ う。若者はもう教会に行きたいとは思いません。牧師や悪魔やくだらない話は、 もうたくさんだと思っています。もっと違うものがほしいのです。

 

出版社:無限堂

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