「マイトレーヤ」マイトレーヤ・ラエル著
第六章 生きることに意味を見出す
意識と知性 の項
意識と知性
(1994年 8 月、フランス・ゴンジュでのセミナーにて)
外面だけの知性というのは、何ももたらしません。毎年セミナーに、いろいろ立派な学歴や資格を持った人たちがやってきますが、彼らは、「ラエル、私は 何年も大学で学んできたのに、それ以上のことをあなたから学びました」と言 って驚きます。彼らの記憶は知識で溢 あふ れていますが、そのせいで、何も知らない状態でやってくるのです。自分では多くのことを知っているつもりでも、実はほんの少ししか知らないのです。
知性とは、物事に繋 つな がりを与える能力のことです。物事の関係を見いだす能力です。例 たと えば、化学と音楽を比較 するとき、そこには何も関係がないと言う 人もいると思いますが、それは間違いです。実際はとても近いものなのです。 どちらの場合も動いている物質の振動があり、合成が起こります。
次の段階は意識に到達することです。意識とは、外部の知識を内部に取り入 れる能力です。知識を自分のものにして、それと一体化することです。外部の 冷たい知識だけでは満足せずに、自分の個性としっかりと強い繋 つな がりを作るこ とです。
意識とは感覚的な知性です。それは感じるものです。体験するものです。抽象的なものではありません。漠然ばくぜんとした何かでもありません。人から質問を受 けたとき、それに対して消化不良の知識を見せびらかすことは簡単ですが、その人を理解しながら、その人に合った説明をするのは難しいことです。
知性があると、物事に繋 つな がりをつけることができます、その結果、意識を獲得することができるのです。
官能と知性の完全なる調和、これこそが意識です。
出版社:無限堂
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