米国は日本をアジアのNATOに引き込みたがっている、との報道

<記事原文 寺島先生推薦>
US reportedly wants to drag Japan in to Asian NATO
米国政府は防衛技術分野での協力に日本政府を引き込む協議を開始した、と関係者が日経アジアに語った
出典:RT  2024年3月4日
<記事原文 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年3月11



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Kiyoshi Ota / Getty Images


日経アジア紙は土曜日(3月2日)、米国当局者の話として、米国がAUKUS安全保障連合の下での兵器開発に日本を招待することについて英国および豪州と協議している、と報じた。

この提携の公式発表は、来月の岸田文雄首相のワシントン訪問中に行われる予定である、と同紙は報じ、日本は2021年に設立された三国間軍事技術共有枠組み「AUKUS」に協力するよう豪・英・米から招待される最初の国になる、と指摘した。

この報道により強調されていたのは、日本がこの軍事同盟に正式に加盟するという話は現時点ではなく、日本の参入はこの同盟のいわゆる第2柱に基づく最先端防衛技術の開発に関連した非常に特殊な事業に限定される予定であるという点だ。

AUKUS協定によると、第1の柱の焦点は豪州による通常武装原子力潜水艦の取得の支援であり、第2の柱の焦点は人工知能や量子計算、海底ドローン、極超音速ミサイル、電子戦技術などの戦闘能力を備えた先端技術の開発と共有にある、という。

ホワイトハウスと国防総省は日経アジアの報道を肯定も否定もしていないが、米国家安全保障会議のミラ・ラップフーパー東アジア・オセアニア担当部長は先月、米国政府が「非常に近いうちに」第2柱に新たな国を招待する意向があることを示唆していた。

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先月、豪州のリチャード・マールズ国防大臣は、技術開発に関して日本とより緊密に協力したい、と述べたが、原子力潜水艦事業への日本の関与については否定し、協力関係が確立されるまでには時間がかかることを示唆した。さらに、第2柱計画も、まだ形成段階にある、とも述べた。

日経アジアの情報筋によると、豪州はAUKUS協定に追加諸国含めることに懐疑的であり、そうすることで技術共有が複雑になり開発が遅れることを懸念している、とのことだ。

特に日本に関しては、AUKUSの下で兵器開発に全面的に貢献する前に、サイバーセキュリティ分野で大幅な進歩を遂げる必要があるのではないかとの懸念がある、と報じられている。

ある国務省高官は同紙に対し、サイバーセキュリティが「最重要」であると説明し、その理由は「(中国)などの敵対国が確実に好機を見出していることを我が国は理解しており…(そして)防衛の貿易を通じて我が国の防衛情報を入手しようとすることに多大な関心を持っているからである」と述べたという。

いっぽう、中国はAUKUS協定の成立以来、この協定を非難し続けているが、その理由として、豪州に原子力潜水艦を装備するという目的は「原子力を拡散する深刻な危険性」もたらし、アジア太平洋地域を脅かすことなるからだ、主張している。