マスク氏、ウクライナでの紛争が「嘘の戦争」であるという主張に同意

<記事原文 寺島先生推薦>
Musk agrees Ukraine conflict is ‘war of lies’
このテック業界の大物は、ウクライナが「実際は負けているのに、勝っている」と人々は思わせられている、という起業家のディビッド・サックス氏の主張に明らかに同意
出典:RT 2024年2月18日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年2月22日




SpaceX社とX (前身はTwitterという名で知られていた)社、テスラ社のイーロン・マスク最高責任者 © Omar Marques/Getty Images

X社とテスラ社のイーロン・マスク最高責任者は、米国人投資家であるディビッド・サックス氏の主張に同意したようである。サックス氏の考えは、ウクライナでの紛争はウクライナ側の大敗北に終わると思われるが、西側はこの真実に覆いを被せるような言説を撒き散らしている、というものだ。

日曜日(2月18日)、サックス氏はX(旧Twitter)上へ、「嘘の戦争」という題名の投稿をおこない、ウクライナでの紛争は、「どう始まって、いまどうなっていて、どう終わるのか」について、嘘と欺瞞に基づいている、と主張した。

この起業家の主張は、西側諸国の市民は、「ウクライナが実際は負けているのに、勝っている」と伝えられ、さらに、「実際は西側が十分な弾薬を生産できない」ことにあるのに、ウクライナ側の最大の問題は、米国からの資金援助が不足している、と騙されている、というものだ。

サックス氏によると、このような欺瞞はこれで済まないという。「私たちが聞かされているのは、和平をおこなう好機はまったくない、という話です。でも実際は、交渉による和平の機会は何度もあったのに、それが拒まれてきたのです」と同氏は述べた。さらに、西側諸国の指導者たちは、ウクライナが長く戦えば戦うほど、戦後良い条件が得られるという嘘の主張をしている、本当はその逆なのに、とも付け加えた。

このような歪んだ情報のせいで戦争が長期化され、ウクライナはより多くの市民を動員しようとして、結局はこれらの市民が「激戦」の餌食にされてしまい、市民からの不満の声が高まり、ウクライナ政府の崩壊に繋がる、とこの起業家は予見した。

最終的にこの戦争に負けてしまったとき、ウクライナの国じゅうが、ウクライナ側が自ら作った火葬場の上に横たわるくすぶる廃墟にされてしまうことになるでしょう。そのとき、嘘つきたちはこういうでしょう。『我々はできることはやってきたつもりだ』と」

そうなったときでさえも、ウクライナの件で嘘をついてきた人々は、その不幸の責任を、「ウクライナを背後から攻撃してきた」親ロシア派の「第5列」に押し付けるだろう、とサックス氏は結語した。

この長い記事に反応したマスク氏は、この主張に同意したようで、この記事の内容は、「正確です」とした。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によると、ロシア側とウクライナ側は、2022年春の時点で、この紛争を終わらせるもう少しのところまで話が進んでおり、その主要な条件のひとつは、ウクライナが中立を維持することにあった、という。しかし、クレムリンによると、この話し合いは当時のボリス・ジョンソン英国首相により方向性が変えられたという。同元英国首相は、ウクライナ側に戦争を続けるよう説得した、との話だ。プーチン大統領は、 ウクライナとの話し合いのドアは開けられたままだ、と述べている。

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ウクライナ側の反転攻勢の失敗を受け、先月プーチン大統領がさらに警告したのは、ウクライナが同じ政体を取り続けるのであれば、ウクライナの国家としての地位は「大きな打撃」をうけるだろう、というものだった。