バイデン家は犯罪一家

<記事原文 寺島先生推薦>
The Biden Crime Family
筆者:ソニア・ヴァン・デン・エンデ (Sonja van den Ende)
出典:Strategic Culture 2024年1月18日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2024年1月29日



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バイデン一家は本物のマフィア一族、もしくは、アメリカ史で言うところの 「モッブ(犯罪集団)」の構造を持っている、とソニア・ヴァン・デン・エンデは書いている。

2013年、ウクライナのキエフでいわゆる「マイダン・クーデター」が起きた。ジョージ・ソロスのオープン・ソサエティ財団などからの資金援助で、アメリカとEUによって実行された。

ジョー・バイデン現米大統領は、オバマ政権下で副大統領を務めていた2014年以来、ウクライナのあらゆるビジネスに投資してきた。息子のハンター・バイデンとともに、彼らは儲かるビジネスを立ち上げた。これは、アメリカとEUがウクライナに傀儡政権を樹立し、ウクライナが乗っ取られた直後から可能になったことだ。ウクライナは現在、完全に西側に依存している。ウクライナでの戦争は、西側が資金を提供し、「平和のための武器」を与え、ドンバスのロシア兵とロシア語を話す自国民を殺害している。

西側に自国を乗っ取らせることを許すのは愚かなことだ。この場合は流血の戦争がその結果だ。米国とその西側の植民地であるEUは、その国に関心がなくなったり、得るものがなくなったりすると、常にその国を裏切る。過去の例で言えば、イラク、クルド人、そしてジョージ・ブッシュ・シニア大統領の下での第一次湾岸戦争でのイラクのシーア派住民殺戮を思い出してほしい。

オバマ政権下では、例えば2013年にシリアを空爆することにまだためらいがあった(もちろん、彼らはシリアをかなり破壊した)が、バイデンは戦争に突き進んでおり、彼の対立候補(トランプ)が警告したように「バイデンは我々を第三次世界大戦に追い込んでいる」。そして今まさにそれが起こっている。


ジョー・バイデンとブリズマ事件


麻薬とポルノ乱用で悪名高いジョー・バイデンの息子ハンターは、2014年のクーデター直後、ウクライナ最大のガス会社であるブリズマ(Burisma)の取締役に就任した。

ブリズマ・ホールディング株式会社(Burisma Holdings Limited)は、エネルギー探査・生産会社のグループ会社。本拠地はウクライナのキエフだが、登記はキプロスのリマソール。2002年からウクライナの天然ガス市場で活動している。

それはウクライナ最大の民間天然ガス生産会社のひとつである。ウクライナのオリガルヒ(寡頭政治家)、ミコラ・ズロチェフスキーが所有している。ウクライナは、100人以上の死者を出したマイダン革命から少し前に立ち直りつつあった。その時ヤヌコビッチ大統領は脅されてロシアに逃れた。

当時のアメリカ副大統領ジョー・バイデンは、「マイダン革命」の背後に100%いた。ハンター・バイデンに加え、ポーランドの元大統領アレクサンデル・クワシニエフスキと、アメリカの情報機関CIAの元トップも、ブリズマ・ホールディングスの取締役会に加わった。ハンター・バイデンの任務は、エネルギー・フォーラムで会社を代表し、ブリズマの月例会議に出席することだった。もちろん、ハンターは麻薬とポルノ乱用の資金を得るために、いい小遣い稼ぎになった。

ウクライナのクーデターから2ヶ月も経たない、わずか28日の間に、バイデン一家に関わる重要な出来事が起こった。2014年4月16日、バイデン副大統領は息子のビジネスパートナーであるデボン・アーチャーとホワイトハウスで会談した。その5日後、バイデン副大統領はウクライナを訪問したが、すぐにマスコミ(主流メディア)は、彼をウクライナの「なじみの顔」と評した。

訪問翌日の2014年4月22日、アーチャーはブリズマの取締役会に加わった。その6日後の2014年4月28日、英国当局はブリズマのオーナーであるミコラ・ズロチェフスキーのロンドンの銀行口座から2300万ドルを差し押さえた。その14日後の2014年5月12日、ハンター・バイデンがブリズマの取締役会に参加し、その後数年間にわたり、ハンター・バイデンとデボン・アーチャーは、取締役会に参加したことでウクライナの腐敗したオリガルヒから数百万ドルを受け取った。

2014年にキエフで起きた抗議デモは、ウクライナの腐敗に反対する「マイダン革命」として知られるようになった。そのいわゆる「革命」の後、ウクライナの政治家たちはアメリカの支援を必死に求めた。ズロチェフスキーは、ウクライナの高官たちがハンターのブリズマ取締役就任に同意し、承知していることを確認したとされる。しかし、ハンター・バイデンが理事に就任したことで、米国とウクライナの両政府高官にとって問題となり、ウクライナ政策の実施に影響を及ぼす利益相反の可能性が生じた。同じ犯罪組織に属するジョン・ケリー(現米国気候相)も、ハインツ家(ケチャップで有名)の後継者であるクリス・ハインツという義理の息子を通じて関与している。

ウクライナの検察官ビクトル・ショーキン(現在軟禁状態)はブリズマ社の件を調査していた。批評家たちは、ジョー・バイデンが息子をかばうために地位を乱用していると非難している。他方、アメリカ大統領は単に汚職官僚を権力から排除しただけだと主張している。ジョー・バイデンは息子のハンター・バイデンと自分自身を守った。ビクトル・ショーキンを解雇すべきだと公言したり、「バイデンは息子の仕事を守るためにウクライナから10億ドルの支援を見合わせると脅したりした。」

ブリズマ社への調査は行なわれていたが、この事件を隠蔽するために、ショーキン検察官の次席検察官であったヴィタリー・カスコは、ジョー・バイデンの介入時にブリズマ社は休眠状態だったと述べている。元駐ウクライナ大使のマリー・ヨバノビッチと欧州・ユーラシア担当国務次官補のジョージ・ケントは、トランプ大統領の弾劾調査において、ショーキン検察官は汚職に手を染めていたと証言した。米国とその同盟国は、彼を追放するために協調的な努力をしていた。

しかし、これだけではない。最近、2020年のアメリカ大統領選挙への干渉の可能性を調査しているアンドレイ・デルカチというウクライナの元国会議員のインタビューを通じて、当時「爆発的な証拠」を保持していたハンター・バイデンのラップトップについて報告したことが知られるようになった。イタリアのジャーナリスト、シモーナ・マンギャンテとのインタビューでデルカチは、ウクライナに対するアメリカの影響力によって、ジョー・バイデンが汚職疑惑に関与した人物を確実に見逃すことができたとほのめかした。

「米国とウクライナからロシアのために働いていると非難されているデルカチは亡命生活を送り、反汚職支援活動でやり玉に挙がっているという。
バイデン一族のウクライナ関連の犯罪疑惑を暴露しようとする者は、アメリカ政府高官からモスクワの手先として日常的に排除されている、とデルカチは主張する。」

AP通信によると、ハンター・バイデンは、ルディ・ジュリアーニとトランプ元大統領の別の弁護士を訴え、2人(デルカチとトランプ)がデラウェア州のコンピューター修理店のオーナーから個人情報を入手した後、彼の個人情報に不適切にアクセスし、共有したとしている。

共和党が下院の過半数を占め、調査委員会を支配するようになった今、ハンター・バイデンへの注目は強まり、2023年9月12日以降、息子の海外事業取引をめぐってジョー・バイデンに対する弾劾調査が行われている。


さらなる刑事事件

調査の過程で判明したことは、オバマ政権はハンター・バイデンがブリズマの取締役に就いていることを知っており、それが対ウクライナ政策を効果的に実施する上で問題であったということである。さらに、この調査によって、副大統領の息子がウクライナの悪徳オリガルヒが所有するブリズマ社の取締役に就任した際、オバマ政権内の役人が警告のサインをどの程度無視していたかが明らかになった。リークされた報告書には、
バイデン一家が関与した広範かつ複雑な金融取引の詳細が記されており、ウクライナの汚職防止策を支援しようとする際に米政府高官や役人が直面した板挟み状態が描かれている。ラップトップの調査結果は、後にこれを裏付けるものとなった。

もうひとつの汚職事件は、ローズモント・セネカ・パートナーズという会社だ。父親が副大統領に就任した5ヵ月後、ハンターはデボン・アーチャーや、クリストファー・ハインツと共同で投資運用会社ローズモント・セネカ・パートナーズLLCを設立した。ハインツはジョン・F・ケリー上院議員(マサチューセッツ州選出)の義理の息子で食品会社の財産を受け継いでいる。同社はメタビオータなど、さまざまな新興企業に投資している。ロシア国防省によれば、この2社はとりわけ生物兵器の製造・生産に責任を負っており、COVID-19パンデミックやウクライナ市民への実験にも(部分的に)責任があるかもしれない。生物兵器に関する一連の記事(記事の一番下に全記事へのリンクがある)はこちらでお読みください。


結論として、バイデン一族は本物のマフィア一族、つまりアメリカ史で言うところの 「モッブ(犯罪集団)」の構造を持っていると言える。息子(ハンター)をコントロールできない父親(ジョー)は、他の「モッブ」のメンバーであるデボン・アーチャーやクリス・ハインツと関わり、怪しげなビジネスを立ち上げている。こうした犯罪事件から目をそらすため、ハンター・バイデンは現在、薬物でいささか問題を起こしたが、画家になって、今は真っ当な道を歩んでいる 「正直な男」 であることをアピールしているこれが、この国(そして西側)を支配し、戦争や生と死に関する決定をしているアメリカのマフィア組織である!