Rael Maitreya
Yaelle Ferlicchi
The awakened being feels connected to everything.
He makes love with every molecule of his body and to every star in the sky.
Rael "Sensual meditation"
目覚めた存在はすべてとつながっていると感じます。
彼は自分の体のあらゆる分子とそして空のすべての星の一つ一つと愛し合うのです。
ラエル「官能瞑想」
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「ハーモニー・メディテーション」
～五感の覚醒から脳内の覚醒へ ～
ラエル著
第５章 意識的な再プログラム化
真の嗜好しこうの発見
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無限を考察することはできません。それは、感じ取るものなのです。
私たちが生きているのは、私たちの生体組織と、私たちが進歩していく場である無限との間で行われるやり取りのお陰かげ なのです。通常の人は、自分がこう したやり取りによって維持されているにも関わらず、肉体的や精神的な病気を生じさせる不均衡を、自分の中に発生させているのが何なのかを自覚していません。ところが、これらの病気が、攻撃性や暴力の元となっているのです。
覚醒した人は、これらの交換を意識して改善するので、絶えず無限と、そし て、自分自身と調和することが可能となります。
もっと重大なことがあります。通常の人は、世代から世代へと受け継つ がれてきた暴力的かつ好戦的であれという罪深い掟おきて に従うために、しばしばこのやり取りを妨さまたげたり、故意に弱めたりします。この掟のために、地球は今日の私たちが知っている姿になり、自みずからの破滅のためにせっせと武器を蓄たくわえているので す。
覚醒した人は、このやり取りを最大限に発展させます。彼は岩に触るときは大地となり、サクランボを食べるときは桜となり、バラの香りを嗅か ぐときはバラとなり、ナイチンゲールのさえずりを聞くときはナイチンゲールとなり、そ して、星空に見惚みとれるときは宇宙となります。
平凡な人間は、ひとりきりで孤独で、すべてから隔離されているように感じ、 また接触を恐れるあまり、故意にすべてから自分を隔離します。これは、意識 の不足と、自分の環境とコミュニケートする肉体的な能力の、漸次ざん じ的な減退が原因です。
覚醒した人は、すべてに結び付けられていると感じます。彼は、自分の身体 の分子の一つひとつと、また、夜空の星の一つひとつと愛し合います。
嗅覚 は、コントラストを段々と大きく感じることによって、徐々に発達させ るべきです。ただしタバコを吸っている人は、その前に浄化の期間が必要です。
聴覚についても同様であり、ディスコクラブやロックコンサートに何度も通 って来た人は、まず断食の期間を取るべきです。というのも、これらの場所で は音響設備をフル回転させるので、控ひか えめな調査によっても、通いつめている人の聴力は、正常な人の聴力の30パーセントしかないと云われているからです。何百万という若者は、その聴力の大部分、すなわち音によって実現可能な無限との関係が、3 分の 2 も不足しているのです！ しかし、身体は回復するのも早く、すぐにでもその全能力を取り戻すでしょ う。そのためには音の断食をして、その期間中は、一切の騒音や音楽を避ける ようにすれば良いのです。聴覚器官は少しずつその感受性を取り戻し、私たち は自分を取り巻く音を再発見して、音楽も人並みに味わうことができるようになります。
最後に、視覚も、色彩の微妙なニュアンスを知覚でき、私たちの精神状態を 条件づける刺激を伝達することができるまでに研とぎ澄すまされなくてはなりません。人は例えば、赤は人々を興奮させ、緑は気を静めることを知っていますが、 しかし、すべての色が、視覚能力を改善すれば発見することのできる、それぞれの特性を持っているのです。
五感が十分に発達すれば、次には自分の中に、共感のメカニズムを始動させるトレーニングを行うことができます。こうして、ある音を聞くとある色を見、 ある匂にお いを嗅かぐとある音を聞き、ある色を見るとある味を感じることができる ようになります。
この感覚の壮麗な祭典によって、私たちの精神の最も重要な扉とびらの一つが開か れます。それは、世界中の若者が探 し求め、麻薬 によってそれを得ようとしている境地を、私たちの内に引き起こします。しかもそれは、官能の改善という 「官能瞑想」のトレーニングによって、極きわめて自然に、いかなる危険性も無し に得られるのです。官能が改善されれば、自分と無限とを結びつけているものを、自分の内に意識することができるようになります。
「香り、色、そして音は互いに響き合う」とボードレールは言いましたが、それと知らずに彼が言ったのは、まさにこの共感のことなのです。あらゆる感覚 の調和の中に身を浸ひた し、自分の中で混じり合っている無限の知覚で身を包んで、 快楽の渦うず の中に浸つ かって下さい。 そうすれば、そこから抜け出てきた時には、もっと強烈に、もっと感受性が 鋭 くなっているでしょう。そして、自分の内に潜ひそ む宝の山を発見させ、同胞の 意識レベルを高めることによって、この地球を幸福の世界に変えていくでしょう。
出版社：無限堂
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